井川投手の日本代表入りについては、実は以前から希望は出されていたなりね。実は、というような話ではなく、昨年の沢村賞投手なので当然といえば当然。ただ、当の井川投手がオリンピックに全く興味を示しておらず、あくまでも球団に残ってプレーしたいとの意向を明らかにしていたため、3月31日に日本オリンピック委員会へ提出されている第1次候補選手の中にも井川投手の名前がなかったわけなり。
今回、改めて長嶋監督からラブコールが出された井川投手なりが、「選ばれることは大変光栄なことですから」と前置きした上で「本戦? まあ、それはあとで」と語り、現時点で明確な姿勢は明らかにしなかったなり。阪神のエースとしての立場と、現在の3勝2敗、防御率4.02という微妙な成績、そしてこれまでのオリンピックへの興味の薄さを合わせて考えると、例え選出されても出場は固辞するような気も。今季は得意のチェンジアップの球速が速すぎるのか、狙い打ちされるケースが目立っているなりね。昨年ほどの盤石な投球ができていないだけに、仮に代表に選出されて本番に臨むことになったとしても、期待通りのピッチングができるかどうか。
ただ、今年は西武の松坂大輔投手やダイエーの和田毅投手など代表候補の選手が軒並み調子を落としているため、シーズンの成績を考慮したらメンバーがガラリと変わりそう。まあそれは無いと思うので、実績重視での選考となりような気もするなりが、果たして井川投手もこのメンバーに加えられるのか。そして井川投手は受諾するのか。注目しておきたいところなり。阪神的にはオリンピック期間中、井川投手がいないのは辛いので行かないで欲しいような……。まあそれはどの球団もエースが主軸や抜けるのは一緒なので言っても仕方がないなりが。