リバウド選手は2002年W杯韓日大会で最も輝いた選手の一人。ブラジル代表の「10」番を背負い、ブラジルを史上最多となる5度目の優勝に導いた立役者として賞賛を集めたなり。精度の高いパスに、強力な決定力。誰もが認めるスーパースターとして、ブラジルのファンのみならず、世界中のサッカーファンを魅了する選手だったなりね。
クラブで最も活躍したのは、スペインリーグのバルセロナ時代。リバウド選手が欠場した試合は負けるという意味で「リバウド依存症」なる言葉ができるほど、バルセロナにとって欠かすことのできない選手だったなり。チームやファンからも愛され、リバウド選手自身も「バルセロナを愛している」と明言しているほどの相思相愛だったなりね。
ところが、リバウド選手とは確執のあったファン・ハール氏がバルセロナの監督に就任したことで移籍を余儀なくされ、2002-03シーズンからセリエAのACミランに移籍。これが結果として致命的な移籍となり、戦術的にそぐわないという理由でリバウド選手はベンチを温めることが多くなり、退団へと発展していったわけなり。
リバウド選手はACミランを退団直前のインタビューでは「バルセロナに帰りたい」「私にとって特別なクラブだった。ああ、なんていい時代だったんだろう!」と、バルセロナへの想いを連呼。バルセロナも愛したリバウド選手からのラブコールなので、すんなり移籍もできそうなものなりが、チームは若返りの方針を打ち立てているほか、リバウド選手の移籍には巨額の移籍金が発生することから、この想いが叶えられることは無かったわけなり。
引退してしまうにはまだ惜しすぎる31歳。どこかのクラブでプレーする道は本当に残されていないなりかねぇ。本当にもったいない話なり。