今秋公開予定の崔洋一監督の次回作「血と骨」は、ベストセラー小説の映画化。鈴木京香とともにビートたけしが主演するという、ビッグな取り合わせが話題の作品なり。原作では鈴木京香の役は「凶暴な夫に対してひたすら耐え抜く女性」として描かれており、「経営する飲食店に客として来た主人公に、店内でレイプされ、その後も何度もセックスを強要される。恥辱と嫌悪を覚えつつ、強引に結婚もさせられる」という、かなり過激な描写は避けられない作品なのだとか。この凶暴な主人公がビートたけしになるなりね。これはピッタリかも。しかし、鈴木京香がそんな役を演じてしまうなりか……。う〜む。
しかし崔洋一監督は、現在公開されている「クイール」とはまたガラリと変わった作品を撮るなりね。まあ「クイール」が崔洋一監督にとっては異色の作品とも言えるなりが、それにしてもほのぼの系からハード系へと、かなり極端。もともと代表作の「月はどっちに出ている」や「刑務所の中」はコミカル、「マークスの山」はシリアスと、かなりストライクゾーンの広い監督ではあるなりが、「血と骨」ではさらにその広さを見せつけられそうな感じなり。
鈴木京香も35歳。難しい年代になってきたことで、女優として何か転機を迎えつつあるのかもしれないなりね。どれだけ体当たりの演技を見せてくれるのか、困惑しつつも楽しみにしておきたいと思いますなり。