コ○助が「ホテル・ハイビスカス」を「観たい!」と思ったのは、たまたま見かけた雑誌の中に「ホテル・ハイビスカス」の特集が組まれていたから。きっかけなんて、それくらいふとしたことだったりするものなりが、この雑誌に書かれていた中江監督の沖縄に対する考え方や、「ホテル・ハイビスカス」の解説を読んでいたら、もういてもたってもいられなくなったなりね。邦画でここまで気持ちが盛り上がるのも久しぶりなりが、コ○助の中では明確に「『ホテル・ハイビスカス』を観なくては」という意識が芽生えていたなり。
「ホテル・ハイビスカス」の舞台は1泊3000円、客室はたった一つという沖縄のボロ宿、ホテル・ハイビスカス。このホテルを経営する父、母、祖母、3人の異父兄弟、それに若い旅人の計7人を中心とした物語なり。話は末っ子の美恵子(小学校低学年)を軸に展開される、いわゆる「子供映画」(注:子供向けの映画、ということではなく、子供が主人公の映画)。「子供映画」のジャンルはコ○助が苦手としているところでもあるなりが、たまに「鉄塔武蔵野線」のような秀逸な作品に出会えることも分かっているため、毛嫌いはしないように努力をしているなりよ。「ホテル・ハイビスカス」に関しては雑誌で前情報を仕入れていたこともあって、それほど抵抗は無かったなりが。気持ち的には中江監督が今度はどう沖縄を描くのかという点に興味が集中していたこともあって、「子供映画」であることは大した問題では無かったように思うなり。
実際に観てみて。内容の詳細についてはいつものように触れることはできないなりが、良かったなりよ、なかなか。ところどころ方言が聞き取れずに困惑してしまったところもあったなりが、「子供映画」であることを意識させない、良くできた作品だったなりね。ゆったりとしていて、取り立てて大きな事件が起こるわけではない。そんなストーリーなので好き嫌いは別れるかもしれないなりが、コ○助は間違いなく好きな部類の作品だったなりね。たとえ「子供映画」であっても、「鉄塔武蔵野線」くらい好きになれそうな作品だったなり。
「邦画が嫌い」という人も世の中多いなりが、「ホテル・ハイビスカス」のような作品だったらすんなりと入り込みやすいのではないかと。皆さんも機会があればぜひ。