「同じ料金ならいいクルマに乗りたい」とは誰もが思うことだろう。ぼくも急いでいるときは別だけど、「初乗りが10円安くていいクルマが多い」という理由で個人タクシーを選んでしまう。個人タクシーのクルマは法人タクシーとは比べものにならないくらい乗り心地がよいのだ。しかし、この黒タク、外見が黒いだけでなく、シートやタイヤなど中身も一般の法人タクシーとは違う。個人タクシーの車両にも引けを取らないのだ。
タクシー会社としても、値下げ競争が過熱するなか、「とにかく安いのに乗る!」という人と「料金は従来と変わらなくても乗り心地のよいのがいい!」という人の両方のニーズに応えようというつもりらしい。後者のほうが車両代や維持費が高くても収益率が良さそうだし、黒タクを増やしている法人が多いのもうなづける。
それにしても、黒タクの乗務員とその他の運ちゃんは明らかに違う。言葉遣いも丁寧だ。何か特別に訓練を受けた人なのだろうか。乗務員界のエリートなのかなあ。