担当のNHK木田幸紀プロデューサーは「戦いに明け暮れ、晩年は安住の地を求めた宗麟の姿は、平和を欲する現代社会に通じると思う」と話しているが、父親に疎まれ、女房とは宗教的な確執で別れ、また、家臣の奥さんを寝取るなど、どこが「平和を欲する」現代社会に通じてるんだろうか。だいたい、現代は平和を欲してるんじゃなくて、「平和にしがみついてる」だけなのだ。おっと脱線。まあ「病んでる現代人」には通じるものがあるかも。「神の国をつくりたい」と本気で考えていたらしいし。
それでも、大友家は源氏の名門で宗麟自信すぐれた政治家・戦略家であり、家臣団は「雷神」立花道雪を筆頭に、高橋紹運、立花宗茂、志賀親次とキラ星のごとく揃っているし、原作が遠藤周作ということで、脚本・演出次第では面白くなるかも。NHKのお手並み拝見なのだ。