
「妊娠男性」、来年の初夏にまた子供を出産予定。
2008/11/15(Sat) 14:21
今年の夏、米国中を驚かせた「妊娠した男性」こと、トマス・ビーティさん。米トークショー「オプラ」に出演した時に大きなお腹を披露し、その後7月には立派な女の子を出産しました。 実はビーティさん、外見と法律上は男性ですが、生まれた時はれっきとした女性であり、その後性転換手術を受けた際にも、女性生殖器を残したのです。なので身体的には妊娠・出産になんの問題もなかったのですね。そして奥さんのナンシーさんが以前、子宮摘出の手術を受けて子供が産めないという事実も。それでもやっぱり子供を切望していた彼らが、可能な方法を考えた末に選んだ道。それは、夫が妊娠するという手段だったのです。 男性らしさを保つために服用していたホルモンを止め、ドナーから精子提供を受けて無事妊娠したビーティさん。出産も自然分娩で無事終えたそうです。しかし、やはり混乱を避けるために病院には偽名を使って入院していたとか。 ところで、ビーティさんとナンシーさんのご夫婦に、このたびまた赤ちゃんが生まれることになったそうです。長女のスーザンちゃんが生まれた後も、男性ホルモン摂取を再開していなかったビーティさん。実はもっと子供が欲しかったそうで、今回また子宝に恵まれることに。先日ジャーナリストのバーバラ・ウォルターとのインタビューで明らかにしました。 「前回の妊娠で、人々から変な目で見られたり、いわれのないバッシングを受けたけれど、やっぱり夫婦ですから子供が欲しい」とのことで、ほかの家族となんら変わりない望みであることを強調していました。ちなみに生まれた赤ちゃんへおっぱいをあげているのは、ビーティさんではなく(ホルモン等の誘発治療で授乳が可能になった)ナンシーさんだとか。なんだか、普通のご夫婦以上に2人3脚で子育てをしているって感じがしますね。

参照記事
Barbara Walters Exclusive: Pregnant Man Expecting Second Child(ABC News)−英文− 米の「妊娠男性」無事に女の子を出産、自然分娩で。(Narinari.com)
|