“照明つけたまま就寝”心臓病や死亡リスク増、10年間9万人を追跡調査

2026/01/22 02:33 Written by ナリナリ編集部

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照明をつけたまま寝ることで、心臓病や死亡リスクを高める可能性があるという。

アメリカとオーストラリアの科学者らが約10年間にわたって、イギリス人約9万人を追跡調査した結果、睡眠中に明るい光に晒された人々は、深刻な心血管疾患を発症する確率が著しく高いことが判明。人工光が体内時計(概日リズム)を乱し、長期的に心臓に負担をかけることを研究チームは警告している。

参加者は睡眠中の光暴露を測定する手首装着型センサーを装着。このデータを、その後の冠動脈疾患・心筋梗塞・心不全・心房細動・脳卒中の診断結果と比較したところ、夜間光曝露量が最も高い人々は、暗闇で眠る人々と比べ、心不全を発症する確率が56%高く、心筋梗塞を起こす確率が47%高かった。

また冠動脈疾患を発症する確率が32%高く、脳卒中を起こす確率が30%高かった。夜間光曝露量が高い女性は、男性よりも冠動脈疾患のリスクがさらに高いこともわかった。

研究チームは学術誌「JAMA Network Open」に「夜間光曝露は40代以上の心血管疾患発症における重要な危険因子である」「夜間光を避けることは心血管疾患リスク低減に有効な戦略となり得る」と報告している。

ボストンのブリガム・アンド・ウィメンズ病院の神経科学者で同研究の共著者フランク・シェアー教授は、光への曝露を減らすことは、単純だが強力な対策と説明。さらにこう続けた。

「夜間の光曝露については、安全にベッドから出るための薄明かりを使う以外に、暗く保つことのデメリットはありません」
「5ルクス以下(腕を伸ばした距離でろうそく5本分に相当)の非常に弱い光であれば、周囲は確認できるが、概日リズムへの影響は最小限に抑えられます」

アデレードのフリンダース大学で睡眠健康研究を行うダニエル・ウィンドレッド博士は、今回の研究結果の説得力は専門家らも驚かせているとしてこう語る。

「明るい夜間照明が心不全リスクを60%近く増加させるという結果は驚きでした。こうしたリズムを十分に長い期間、慢性的に乱していると、人々の心血管疾患リスクを高める可能性があるのです」

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