レオナルド・ディカプリオ(51歳)は、自身のキャリアを短距離走ではなく、マラソンのように捉えているという。

「キャッチ・ミー・イフ・ユー・キャン」「ディパーテッド」「ウルフ・オブ・ウォールストリート」など数多くの映画で大成功を収めてきたディカプリオは、若手俳優らに長期的なアプローチを勧めている。
ディカプリオはデッドラインにこう語る。
「何より僕が伝えたいのは、この職業を、俳優であることを愛しているなら、短距離走ではなくマラソンだと理解すべきということ。だからといって『全ては決定的な選択だ。商業的な作品に挑戦するな、時期尚早でやるな』と言っているわけじゃない」
「重要なのは、20年後、30年後、40年後、50年後のキャリアを見据え、持続可能な基盤を築くこと。露出過多はむしろ有害かもしれない」
「僕は早い段階で露出過多への警戒心を本能的に持っていた。確かに時代は違う。当時は俳優たちが私生活を隠す傾向にあったし、彼らのことはほとんど知られなかった。SNSが普及した今は全く異なる。でも当時はスクリーンで見る以外、彼らのことはほとんどわからなかった」
自身のキャリアについてディカプリオはこう振り返ってもいた。
「彼らが時間をかけて良作を築き上げていく姿を見られたんだ。1〜2年で大量の映画が爆発的に公開されるような状況にはなかった。もらった仕事を受けるなとは言わないよ。ただ、作品を厳選する姿勢、あるいは興味深い脇役が光る作品を選んで業界で存在感を示すという考え方さ」
「僕はとても幸運に恵まれたし、早い段階でチャンスを得た。『タイタニック』が転機となり、自ら作品を選べるようになった。それまではインディペンデント映画を多くこなしていた。ただ、最も興味深く、深く没頭できる役柄を求めて選んでいたよ」