2025年に社会を動かし、つなげた“行動する人”を表彰する「Public of The Year 2025」の授賞式が12月2日に行われ、大阪・関西万博公式キャラクターのミャクミャクとデザイナーの山下浩平さんが、「芸能・スポーツ」部門で受賞した。

プレゼンターを務めた、未来のテレビを考える会代表理事兼静岡新聞社・静岡放送CCIO、西田二郎さんは、授賞理由について「2025年大阪・関西万博の公式キャラクター、ミャクミャクは当初の賛否両論や批判を乗り越えて、議論を巻き起こしながらも唯一無二のキャラクター性によって人々の感情を揺さぶり、結果的に今年の象徴的な出来事である大阪関西万博の顔となる歴史的な存在となりました。この背景にはミャクミャクのデザイン、作者である山下航平さんの丁寧に魂を込めて作ったものは時間が経ってもきちんと伝わるという信念のもとに、緻密な企画と地道な努力を積み重ねたということがあります。今年は、新語流行語大賞にもノミネートされ、本当に2025年の顔になったと思いますが、関西万博のこの枠を飛び越えて、これからは関西のみならず、日本、それから世界の人々をつなげていく、そんな存在になっていくことを期待しております」と紹介した。

表彰を受けたミャクミャクは「このたびは、すてきな賞をいただきまして、本当にありがとうございます!大阪・関西万博の会場には、世界中から2900万人以上の人たちが来てくれました!ミャクミャクにも毎日たくさんの人が会いに来てくれて、すっごく嬉しかったです!写真を撮ったり、ハイタッチしたり、ミャクミャクもいろんな出会いに毎日ワクワクしたよ。たくさんの出会いとふれ合いがあってとても楽しかったんだ!この万博での経験や感動を、世代を超えてつないでいくことが、『いのち輝く未来社会』を一緒に創りあげていく始まりだと思ってるんだ。明るい未来へ一緒に歩んでいこうね!本当にありがとうございます!」とスピーチ。

また、都合により欠席となった山下さんは手紙にて、「この度は栄えある賞を頂き、誠にありがとうございます。私はこのキャラクターに命を吹き込むため たくさんのイラストや図面などを描き、 プロフィールや着ぐるみの設計などに携わりました。一番魂を注いだことは『可愛くなる工夫』でした。万博の開幕以降このキャラクターがじわじわと愛されるようになったことをとても嬉しく感じており、会場に来られた皆様と一緒に育てたキャラクターなのだと思っております。今後も皆様の心のどこかに残ってくれるような存在になってくれたら、作り手として幸いです」と喜びを表した。