Appleは2026年前半に、“低価格MacBook”を発売する見込みだ。

ブルームバーグによると、開発コード「J700」と呼ばれるこの新型ノートPCは現在、サプライヤーとの間でテストと初期生産が進められている。
対象は主に学生や教育機関、ウェブ閲覧や動画視聴、文書作成などを中心に使う一般ユーザー。従来のMacBook AirやMacBook Proとは異なり、iPhone向けのA18またはA19チップを搭載し、13インチ未満の小型LCDディスプレイを採用する予定だ。
スマートフォン用チップがMacに使われるのは初めてだが、社内ベンチマークでは2020年登場のM1チップを上回る性能を示しているという。
価格は1000ドル未満(約15万円)に設定される見込みで、Chromebookや低価格Windows機に近い水準となる。iPadユーザーの中には、物理キーボードとmacOSの柔軟性を求めて乗り換える層も見込まれている。
AppleはMac部門の成長鈍化と低価格PC市場の競争激化に直面しており、この新モデルは教育やビジネス分野でのシェア拡大を狙う戦略的な一手とされる。現在のAppleの世界PC市場シェアは約9%で、GoogleのChromebookが長年優勢を保っている状況だ。
この低価格MacBookが成功すれば、Appleのノートブック戦略に新たな方向性をもたらす可能性がある。