“ペットにハロウィン仮装”イギリスでは飼い主に懲役刑の可能性

2025/10/30 04:59 Written by Narinari.com編集部

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イギリスでは、ハロウィンに猫や犬に仮装させる飼い主は、懲役刑に科される可能性があるという。

2006年にイングランドとウェールズで制定された動物福祉法で、飼い主はペットの健康と福祉を保護する法的義務を負っており、「不必要な苦痛」を与える行為は、罰金、動物飼育禁止、さらには懲役刑につながることもあるそうだ。

複数の動物保護団体が、動物に衣装を着せる行為がストレスや不快感、さらには身体的損傷を引き起こす恐れがあると指摘。現在、イギリスには1720万のペット飼育世帯が存在し、ペットをハロウィンパーティーに参加させようとする人々が増える中で警告が発せられた。

そして獣医学の専門家も、ハロウィンの衣装はきつすぎたり、音がしたり、動きを制限したりすることが頻繁にあり、動物を怖がらせたり、動き、呼吸、聴覚、視覚を妨げたりする恐れがあると指摘する。

獣医看護師ヘレン・クロフツ氏は、「衣服の着用を許容する猫もいるかもしれませんが、非常に稀です」「飼い主自身の楽しみのために着飾ることは推奨されません。ほとんどの猫にとって、どんな衣服やアクセサリーの着用も、たとえ短時間であろうとストレスと不快感を伴う経験となるでしょう」と説明。「猫の毛皮は通常、保温に必要な全てが揃っています。その上に衣服を重ねると、体温が上がりすぎる可能性がるのです」「猫は毛づくろいで体温を下げますが、衣服を着せられていると、毛づくろいができず体温調節ができなくなるかもしれません」と続けた。

動物保護団体は飼い主に対し、ハロウィンではペットの快適さと安全を最優先し、仮装を完全に避けるか、代わりに祝祭用の首輪、テーマに沿ったおもちゃ、特別なおやつなどの代替品を選ぶよう呼びかけている。

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