失明からの“視力回復”可能に、画期的な目のインプラントが登場

2025/10/23 05:15 Written by Narinari.com編集部

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失明した人たちの視力を回復させる、画期的な目のインプラントが登場した。

英ロンドンで研究が進められている眼内インプラントのPRIMAシステムは、加齢黄斑変性(AMD)により視力を失った患者が、再び文字を読んだり形を認識したりすることを可能にするという。

わずか2mm四方、人間の髪の毛の半分の厚さしかない微小な電子チップを、眼球後方の光感受性層である網膜の下に埋め込む装置で、視力に重要な「黄斑」という組織の光感受性細胞が徐々に失われていくAMDの進行形態、地理的萎縮(GA)を回復させることに繋がるそうだ。

GAは世界で推定500万人以上の患者がおり、イギリスでは法令で定められた盲目の4件に1件の原因となっている。

ロンドンのムーアフィールズ眼科病院の硝子体網膜疾患の専門医マヒ・ムキット博士は、同研究の成果は特筆すべきものだとしてこう説明する。

「視力を失った患者の方々が『視力を回復させる方法はないのか』とたずねてきます。これまでの答えは常に『ない』でした。しかし今や、本を読めるようになった患者もいます。彼らの生活の質は格段に向上しているのです」

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