歌手のリアーナが、LVMHと共同で立ち上げた高級ファッションブランド「フェンティ」の事業終了により、約3600万ドル(約53億円)の損失を出したことが明らかになった。

このブランドは2019年、リアーナの5枚目のアルバム「ラウド」にちなんで「プロジェクト・ラウド・フランス」の商号で設立され、リアーナとLVMHはそれぞれ約3000万ユーロ(約52億円)を出資。しかし2021年、リアーナが化粧品とランジェリー事業に注力するため、ブランドは終了した。
英法人デニムUKホールディングスの財務報告によると、リアーナはこの事業で巨額の損失を被ったという。英紙デイリー・メールは、パンデミックによる移動制限の影響で、リアーナはパリのアトリエやイタリアの工房を訪れることができず、ブランド運営に支障をきたしたと説明している。
ブランド立ち上げ当初は価格設定が話題となり、パッド入りデニムジャケットが約1000ドル(約15万円)、コルセット風シャツドレスが約810ドル(約12万円)と、リアーナの他のブランドであるフェンティ・ビューティーやサヴェージXフェンティとは異なり、超高級路線を打ち出していた。
リアーナは20年以上に渡るキャリアを通し、音楽、ビューティー、ファッションの分野で成功を収めており、現在の推定資産は10億ドル(約1470億円)以上となっている。