4000年前の人々は“ドラッグ”でハイになっていた、繰り返し摂取の痕跡を発見

2025/08/02 05:22 Written by Narinari.com編集部

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先史時代の人々は、4000年前にドラッグを使っていたことがわかった。青銅器時代の人々の歯にビンロウの実で精神活性作用のあるべテルナッツを噛んだ痕跡が残っており、繰り返し摂取していた証拠が発見された。

べテルナッツを噛む習慣は東南アジアで代々行われており、この実には注意力、エネルギー、多幸感、リラックス効果を向上させる化合物が含有、噛むことで歯が暗い赤褐色から黒色に染まるのが一般的となっている。

タイ・チェンマン大学のピヤウィット・ムンカム博士はこう話す。

「これは東南アジアにおけるべテルナッツ使用の最も古い直接的な生体分子の証拠となります」
「伝統的な植物利用の文化的文脈への理解は私たちが強調したい大きなテーマです。精神活性、医療、儀式に使われる植物はしばしば薬物として軽視されていますが、これらは数千年に渡る文化的知識、精神的実践、コミュニティのアイデンティティを象徴しています」
「そういった実践の背後にある深い文化的遺産を尊重することで、考古学的証拠が現代の議論に情報を提供してくれるのです」

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