ライオンは「妊娠中・産後直後の家庭の家事事情調査」を実施。各家庭の実態に加えて、男女間での家事に対しての考え方の差が見える結果となった。

この調査は、全国の妊娠中の家庭の男女206名と、直近1年以内に子どもが産まれた家庭の男女206名を対象に実施したもの。
まず、日頃各家庭においてどの程度家事をしているかについて聞いたところ、家事をしている実感を持っているのは、男性においては妊娠期から産後にかけて79.6%から66.0%と大きく減少、一方で女性は妊娠期から産後にかけて87.4%から93.2%と大きく上昇した。また、産後1年以内の女性のうち、37.9%が1週間で10時間以上家事に時間を費やしていると回答している。
各家庭における家事についてさらにたずねたところ、女性から男性に対しての「どの程度家事をしているか」についての評価は厳しい結果に。「夫は家事をあまりしていない」と認識している女性は、妊娠期で58.3%、産後1年以内の女性で60.2%という回答が得られており、男性の家事実感値(妊娠期の男性79.6%、産後1年以内の男性66.0%)と乖離が見られた。
そのような男性に対して、普段どのような家事を担当しているのかをたずねたところ、妊娠期は「ゴミ分別」「食器洗い」「お風呂掃除」といった物理的な作業系の家事を中心に担当している割合が高いことが判明。一方、産後になると女性の家事担当率が高くなり、男性の継続的な家事参画に課題があると推察される。
女性がパートナーに対して比較的厳しい視点を持っていることが分かったが、「家事」においてどのようなことを期待しているのだろうか。女性にパートナーにしてもらって感謝していることや、やってもらえると嬉しいことをたずねたところ、「お風呂掃除」に対する期待感や満足度が高いことが分かった。
パートナーの方が上手だと思う家事は何かをたずねたところ、「お風呂掃除(妊娠期22.3%、産後1年以内20.4%)」「料理(妊娠期21.4%、産後1年以内25.2%)」「粗大ごみ/特殊ごみの処理(妊娠期22.3%、産後1年以内16.5%)」が上位を占める結果となり、妊娠期にパートナーに担当して欲しい家事としては「お風呂掃除(23.3%)」が第1位に。
また、女性がパートナーに感謝している家事としては、「食器洗い(53.2%)」「お風呂掃除(44.2%)」が上位に挙げられた。産前産後でニーズに多少の変化はあるものの、女性からの“喜ばれ家事”と考えられる「お風呂掃除」をマスターし、継続していくことが、男性が家事へ参画する第一歩になることが期待できそうだ。