映画「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」などで知られるオーストラリア出身の俳優ジュリアン・マクマホンが死去した。56歳だった。人気医療ドラマ「NIP/TUCK マイアミ整形外科医」でも活躍したジュリアンの妻ケリーが7月4日、夫の訃報を発表した。

声明でケリーは次のように述べている。
「心を込めて、愛する夫ジュリアン・マクマホンが、がんを克服するために果敢な努力を重ねた末、今週、安らかに息を引き取ったことをお伝えします。ジュリアンは人生を愛していました。家族を愛し、友人を愛し、仕事を愛し、そしてファンを愛していました。彼の最大の願いは、できるだけ多くの人々に喜びをもたらすことでした」
1992年に映画デビューを果たしたジュリアンは、マーベル映画「ファンタスティック・フォー[超能力ユニット]」(2005年)および「ファンタスティック・フォー:銀河の危機」(2007年)で、悪役ドクター・ドゥームを演じたことで広く知られている。
元オーストラリア首相ウィリアム・マクマホンの息子としても知られるジュリアンは、テレビ界でも活躍。1980年代後半から1990年代初頭にかけて「ホーム・アンド・アウェイ」など複数の人気ドラマに出演し、2000年代には「チャームド〜魔女3姉妹〜」でコール・ターナー役を演じた。さらに、今年初めにNetflixで配信されたミステリードラマ「ザ・レジデンス」では、オーストラリア首相スティーブン・ルース役を務め、これが遺作となった。
訃報を受けて、過去の共演者を含む多くの関係者から追悼の声が寄せられている。2024年の心理スリラー映画「ザ・サーファー」で共演したニコラス・ケイジは、「ジュリアンはとても優しく、知的な人だった」と故人を偲んでいる。