人気ドラマ「グレイズ・アナトミー」などで知られるエリック・デイン(52歳)が、右腕の機能を完全に失ったことを明かした。

4月にALS(筋萎縮性側索硬化症)と診断されたことを公表していたエリックは、病気の進行により、他の手足の機能も失われることを「心配している」と語っている。
米番組「グッド・モーニング・アメリカ」に出演したエリックは、「今、使える腕は片方だけ。左半身はまだ動いているが、右半身(利き手)は完全に動かなくなってしまった」と告白。「左腕も徐々に動かなくなってきていて、あと2〜3か月で使えなくなる気がする。…足のことも心配だ」と不安をにじませた。
最初に異変を感じたのは、右手に力が入らなくなったことだったそうだ。「当時は特に気にしていなかった。メッセージの打ちすぎで手が疲れているのかと思っていた」と振り返る。しかし数週間後、症状が悪化。手の専門医を受診したところ、さらに別の専門医、そして神経科医を紹介され、最終的に「これは私の手に負えない病気だ」と言われたという。
9か月にわたる検査の末、ALSと診断されたエリックは「あの3文字(ALS)は決して忘れない。目が覚めた瞬間から、それが自分の中にある。夢ではないんだ」と語っている。
妻のレベッカ・ゲイハートとの間に2人の娘、ビリー(15歳)とジョージア(13歳)を持つエリックは、かつて競泳選手だったが、最近では海で泳いでいた際に自力で戻れなくなり、娘に助けられた経験を明かし、「もう水の中では安全ではないと気づいた」と胸の内を語った。