ポジティブな1日を過ごすカギは“あたたかい朝食”か、永谷園が調査

2025/06/03 16:38 Written by ナリナリ編集部

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永谷園は、新生活が始まったばかりの4月に、“働く男女”を対象とした「朝の過ごし方」に関する調査を実施した。

この調査は、20代〜40代の“働いている男女”564名を対象に行ったもの。まず、気持ちの良い一日を過ごすことができるきっかけを聞いたところ、1位「天気が良い」(33.0%)、2位「早起きできた」(28.5%)、3位「身体を動かす」(25.7%)、4位「占いが上位」(25.4%)、5位「好きな音楽を聴く」(19.3%)の順に。

「朝食を食べる」ことは天気や占いと異なり、自分次第で取り入れられる行動だが、「身体を動かす」「好きな音楽を聴く」を下回る6位(16.8%)となり、「気持ちの良い一日を過ごすため」という観点から朝食を食べようと思う人は、まだまだ多くはないことがわかった。

次に、朝食を食べる習慣があるかどうかをたずねたところ、「ある(週に5〜7日)」は47.2%。「どちらかと言えばある(週に3〜4日)」は36.0%となり、働く人々の朝食喫食率は高い水準のようだ。

若者の世代を中心に朝食の欠食が問題となることはあるが、今回の調査では、20〜40代の働く人の喫食率は80%台で、厚生労働省の「国民健康・栄養調査報告」による同年代の平均喫食率約75%よりも、やや高い結果となった。

続けて「朝食を食べなかった際に、日中何らかの不調を経験したことはありますか?」と質問。これに日中に何らかの不調を感じた経験が「ある」人は23.9%、「どちらかと言えばある」は46.2%と、合わせると70.1%で、3人に2人は不調を経験していることが明らかになった。

さらに意外なことに、朝食を食べなかった場合、「気持ち」へのマイナスの影響が大きいことも判明。具体的には「気分が落ち込む」(41.0%)、「集中力・判断力が低下する」(34.1%)、「やる気が出ない」(28.8%)、「気持ちの余裕がなくなる」(21.2%)などが上位となっている。朝食の欠食は身体だけでなく、「気持ち」にもネガティブに働いてしまうようだ。

また、朝食の欠食による不調とは反対に、朝食を食べることでポジティブな効果を感じた経験が「ある」という人は27.3%、「どちらかと言えばある」人は半数超えの54.8%で、合わせると82.1%(463人)に。興味深いのは、そのうち84.2%(390人)が、朝食に「あたたかいもの」を取り入れている点だ。

ポジティブな効果を感じている人の多くが朝食にあたたかいものを食べたり飲んだりしている一方で、ポジティブな効果を感じたことが「ない」「どちらかと言えばない」と回答した人(86人)のうち、あたたかいものを取り入れているのは51.2%(44人)にとどまった。

このことから、朝食の喫食有無だけでなく、「朝食の温度」も人に影響を与えている可能性があると考えられる。

この点について、栄養士・料理研究家の藤原奈津子さんは「朝に温かい飲料をゆっくりと体に入れることで、胃や腸が温められ、消化力がアップし、腸内環境が改善する効果が期待できます。茶碗にごはん、お茶づけの素をふりかけ、お湯を注ぐと、全体がほどよい食温度になります。心を整えたい日はゆったりとした食リズムが生まれるぬるめに、シャキッとしたい日は少し熱めに、と、ごはんや注ぐお湯の温度の高低を意識し仕上げることで、リラックスやスイッチなど体感効能をコントロールできます」と話し、「朝はバタバタしがちだからこそ、和のワンボウルメニューである『朝茶づけ』スタイルは、食器などの洗い物も少なく、見えない家事の軽減にも貢献してくれます。『朝茶づけ』は体だけでなく心も健やかにしてくれる毎日の食生活に取り入れやすいタイパ朝食と感じています」とコメントを寄せた。

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