ロバート・デ・ニーロの息子が、トランスジェンダーとしてカミングアウトした。

女優のトゥーキー・スミスを母に持つアイリン・デ・ニーロ（29歳）が、トランスジェンダー女性として「新しいアイデンティティを身につけた」喜びを語った。

最近、自身に関する報道が相次いだことを受け、女優志望のアイリンはこう話している。

「私に関する誤った情報だけではありませんでした。人々が私のことを本当に何も知らないのだということを、改めて思い知らされました」

高校生の時にゲイであることをカミングアウトしたというアイリンだが、当時クィアコミュニティに受け入れられなかったと感じたという。

「（ゲイの男性は）冷酷で意地悪でした。痩せていて、白人、筋肉質、あるいは超健康的で、男性的という、あの美の基準にさえ私は当てはまりませんでした」

昨年11月に性転換を始めるためにホルモン療法を開始したアイリンは、他のトランスジェンダー女性が成功しているのを目にしたことが助けになったと明かす。

「特にソーシャルメディアのような公共の場で、トランスジェンダーの女性たちが正直でオープンで、成功しているのを見ることで…『そうね、私もまだ遅くないかもしれない』と思いました」
「私の性転換は、黒人女性たちの影響も大きいと思います。新しいアイデンティティを身につけ、同時に自分の黒人の部分に誇りを持つことで、彼女たちに少しでも近づいたような気がします」

そんなアイリンは、女優とモデルの世界で夢を叶えるために努力する中で、自分が他の人々にとって「インスピレーション」となる存在になれたらと願っているという。