クイーンがかつて“肉に包まれた男”を雇っていたという。
全盛期時代の同バンドは、その破天荒なパーティーでも注目を集めていたが、ドラムのロジャー・テイラー(75歳)によると、コカインを頭に乗せた小人が招待客の周りを歩いていたという噂はデマなものの、もっと奇妙なことが繰り広げられていたそうだ。
アンカット誌にロジャーはこう話す。
「いろんな作り話があるね。そのうちのひとつにニューオーリンズのパーティーで禿げた小人たちが頭にコカインを載せていたというのがある」
「面白いけど作り話だ。そんなの僕は見たことがない」
「けど肉の下で動く男がいたね」
「テーブルの上にコールドカット(冷肉の盛り合わせ)で包まれたまま横たわっていて、テーブルに誰かが近づくと身体を震わせて全部の肉が動き、人々が恐れおののくという」「コカインを頭に載せた小人より奇妙だと思う
」
一方、虎柄のパンツでも知られるロジャーは同誌からパンツの在処について聞かれ、「ノー。何年も前に誰かが僕らのオフィスから盗んだんだ」「その人は捕まり、起訴されて、そのパンツを穿いて出廷してきた」「楽しかったけど、もう穿いて出歩いたりはしないよ」と答えていた。
クイーンとして有名になるまで、故フレディ・マーキュリーとロンドンのマーケットで屋台を営んでいたロジャー。当時をこう振り返っている。
「ある日、彼(フレディ)は大遅刻をしてきて、僕はちょっと苛立っていた」
「彼は自分のジャケットを引っかけて、マーケットにコーヒーを飲みに行ったんだ」
「ある裕福な女性がやって来て、『素敵なジャケットね』って言うから僕はそれを10ポンドで売ってやったのさ!」
「フレディが戻ってきて、振り向きざま『僕のジャケットはどこだ?』って言うから、『僕らは食っていかなきゃいけないだろ』って」
「けどフレディは買った人を僕から聞き出して、ケンジントン・ハイ・ストリートを走り回り、地下鉄駅の外で彼女を捕まえて、ジャケットを引き裂き、10ポンドを投げつけたんだ。彼は激怒していた!まあ典型的な話だね」