アル・パチーノ(84歳)が、幼い時に負った“股間の心の傷”を今も気にしているという。10歳の時に起きた「人生で最も恥ずかしかった」経験が今も尾を引いているそうだ。
ピープル誌によると、回顧録「ソニー・ボーイ」でアルはこう明かしている。
「私は幸運にも定期的に死を免れてきた。九死に一生を得た猫の如く、自分に起きた災難や事故は枚挙にいとまがない」
そしてある不快な事件について、「綱渡りダンスをしながら細い鉄柵の上を私は歩いていた。朝から雨が降っていて、案の定足を滑らせ、転び、鉄の棒が股間に直撃した」「激痛で家に帰ることもできない。道端で呻いている私を年配の男性が見つけて、叔母の家まで運んでくれた」と振り返った。
家に着くと、家族と共にアルは医者の到着を待っていたという。
「ベッドに横たわり、パンツは足首まで完全にずり降ろされている。人生の中にいた3人の女性、母親、叔母、祖母が半ばパニック状態で僕のペニスを指差しては小突いた。彼女たちがお互いの見解を囁き合っているのを聞きながら、『神様、どうか僕を救ってくれ』って思った」
「私のペニスにはそのトラウマがくっついている。今もそのことが頭から離れない」
そんな恥ずかし体験も披露している回顧録を書こうと思ったきっかけについて、最近、アルは同誌にこう話してもいた。
「時は来たって思ったんだ。85歳になる。ここまでの年齢に来ると、なぜ人々が物事を書き留めるようになるかがわかる」
「少なくとも自分にとっては、かなり大きな人生だったよ」