元日本ハムのプロ野球解説者・杉谷拳士(33歳)が、9月15日に放送されたスポーツ番組「ABEMAスポーツタイム」(ABEMA)に出演。日ハム時代の元同僚として、大谷翔平選手の“50-50”達成について、「インハイ打てたらトントントン!」と大きな期待を寄せた。
番組はこの日、ロサンゼルス・ドジャースの大谷翔平選手が目指す、前人未到の50本塁打・50盗塁記録までの道のりに注目。元メジャーリーガーの川崎宗則は「“50-50”の達成はホームランが鍵。残り3本(放送時点)で簡単だと思われてしまうが、それは違う。ここからが難しいです。対戦相手も何十億ともらっている投手だから、そう簡単にはいかない」とシビアな評価をしつつも、「僕は達成できると信じていますよ!」とエールを送った。
杉谷は「アトランタ・ブレーブス戦で打った第8号ホームランに、達成の鍵があります」とインコースの高めの球に対応した一打を例にあげ、「大谷選手のコース別の打率を見ると、インハイは苦手とされるゾーン。最近は打ち始めているけど、投手はここを攻めてくると思うので、このホームランのように打てると、50本なんてトントントンですよ!それ以上いっちゃうかもしれない」と期待大。
さらに「今は必要以上に左投手が投げていて、アウトコース高めのゾーンの打撃成績が悪い。でも、このゾーンはちょっとでも投げミスをすると、ど真ん中に入ってしまうところ。大谷選手のど真ん中の打率は4割7分を超えているから、数センチでもズレたらホームランになるんですよ!」と語気を強めた。
また、大谷選手の打撃のバロメーターとして、アーロン・ベイツ打撃コーチは「好調時は、フォロースルーでつま先が上がる」と説明していたことを紹介。川崎は「スイングする時の手元が注目されがちだけど、強い打球を打つためにはお尻の踏ん張りが大事。このお尻の溜めとスイングの動きを大谷選手はズラしているけど、これは体にものすごく負担がかかる。片足だけで動きのパワーを受け止めると故障してしまうから、それを逃がすためにフォロースルーでつま先を上げている」と実演を交えながら解説。
続けて「松井秀喜さんとか、現役選手だと東京ヤクルトスワローズの村上宗隆選手とかも同じくつま先を上げている」と強打者たちの共通点を語りました。さらに川崎は「僕とか杉谷さんはベースに向かってすぐに走り出したいから、つま先を上げないもんね」と、走塁の技術が光る選手ならではの特徴をあげると、杉谷は「ホームランを確信してゆっくり歩くなんてしたことない。スタンドに入らなかった時のリスクが怖いですから(笑)」と相づちを打った。