リオデジャネイロ五輪でメダル3個を獲得したトリ・ボウイ(享年32)の死因が、出産に伴う合併症だったことを代理人が明らかにした。先月、米フロリダ州オーランドの自宅で死亡しているところを発見されていた。
代理人のキンバリー・ホランド氏は、CBSニュースにこう話している。
「残念ながら、メディアを含むとても多くの人が、彼女が自分自身に何かをしたのではないかと臆測で話しているのは非常に辛いことです」
「真実を知ることにより、多くの謝罪があることを願っています」
USAトゥデイ・スポーツが入手した同州のオレンジ郡検視局の検死報告書によると、ボウイのお腹には「良く成長した胎児」が宿っていたそうで、死亡当時は陣痛の中にあったという。
また同報告書によると、死因は呼吸困難や(妊娠高血圧腎症の人が痙攣などの症状を起こす)子癇(しかん)の可能性があるそうだ。
5月3日、ボウイの所属事務所は訃報をこう伝えていた。
「トリ・ボウイが亡くなったという非常に悲しいニュースをお伝えしなければならないことに衝撃を受けています。私たちはクライアント、愛する友人、娘、姉妹をなくしました。トリはチャンピオンでした。とても明るく輝く光でした!私達は悲しみに打ちひしがれており、遺族や友人の方々に心からお悔やみを申し上げます」
米陸上女子短距離選手として活躍したボウイは、2015年世界陸上競技選手権大会で銅メダル、2016年リオデジャネイロ五輪では、100メートルリレーで金メダル、100メートルで銀メダル、200メートルで銅メダルを獲得。翌年ロンドンで開催された世界陸上競技選手権大会でも、リレーと100メートルで金メダルを獲得した。またボウイはモデル業にも挑戦しており、ヴァレンティノのキャンペーンやESPN誌のボディ号にも登場していた。