「ワンピース」の“尾田栄一郎プロデューサー”が受賞

2023/03/03 04:01 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


エンターテインメント業界における新しい感性のプロデューサーを顕彰する「第18回 渡辺晋賞」の授賞式が3月2日に行われ、漫画家で、映画「ONE PIECE FILM RED」のプロデューサーを務めた尾田栄一郎氏が受賞した。

受賞理由は、映画「ONE PIECE FILM RED」の総合プロデューサーとして、観客動員1,427万人、興行収入197億円という、2022年度国内興行成績1位・国内の映画興行収入ランキング歴代8位という結果に導き、さらには全米初登場2位など、国際市場をも圧倒する作品を作り上げたこと。

尾田氏は企画から製作、戦略的な宣伝までを総合的にプロデュース。公開前から作品への注目度が高く、公開されるやいなや瞬く間に大ヒットとなり、これまで海外でも120以上の国と地域で公開されるなど、“FILM RED旋風”は世界にまで拡がっている。

プロデュースチームを先導し、密な連携を取りながら、監督、脚本家、演者を決定。そして、今回生み出された物語のヒロイン「ウタ」の歌唱パートへの“Ado”の起用、使用楽曲については現在第一線で活躍する多数のアーティストからの楽曲提供を、プロデュースチームや監督と共に厳選するなど、手腕を発揮した。音楽とアニメのコラボレーションをより高め、アニメのヒットだけでなく音楽のヒットにも繋げている。

尾田氏はいわずと知れた大ベストセラー漫画家だが、ヒット・シリーズの作家として甘んじることなく、映画の企画・製作・宣伝を総合プロデュースしたその姿勢、および実行力は高く評価された。これまでも総合プロデューサーとして「ONE PIECE」の映画作品に携わってきたが、今回の映画作品の大ヒットという結果をもって、ビジネスの成功に繋げてきたプロデューサーとしての功績が証明されたと言える。


☆尾田栄一郎氏 受賞コメント全文

錚々たる名前の並ぶ栄えある賞をいただき、光栄かつ、恐縮です。
25年前に小さな部屋で、一枚の紙から始めたONE PIECEという1つの作品が、一体どこまで人を楽しませられるのか。25年目に発表した映画「RED」も、全てを見てきた自分としては、今、でき得る全力の挑戦と過去の様々な要因、人因の抱合だったと感じています。だったら、エンターテイメントも先人達の功績の先に出来る事があるのでしょう。

賞に甘んじる事なく、更なる巨大な“ひま潰し”の製作を目指したいと思います。
今回、一漫画家をプロデューサーという角度から認めてくださった事を、とても嬉しく思います。

この賞に関わる全ての皆様と、OP(ワンピース)を支えてくださっている全ての皆様に深く感謝致します。
ありがとうございます!!

Eiichiro Oda

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.