アンソニー・ホプキンス(84歳)が、47年間の断酒を記念して、アルコール依存症に悩む人々へメッセージを送っている。同症状と闘いながら1975年にしらふとなったアンソニー。インスタグラムで新年に向けた挨拶を通して、助けを求めることの重要性を説いている。
「君たちが素晴らしい新年を迎えることができるよう願っている。そして、今日しらふになって47年目を祝っているところだ。重いものじゃなく一助になればというメッセージさ」
「私はアルコール依存症から回復しているところだ。キャンセルと憎しみ、妥協もない時代に悩む人々がいて、子供たちはいじめに遭っている。君たちに言おう。自分を労わってくれ、人に優しく、自分を傷つける人々との悪循環から抜け出して、自分の人生を生き、その人生にプライドを持って欲しい」
そして同症状で命を落としかけたことを告白。「47年前、私は絶望的、そしてたぶん長くは生きられないだろう、困難な状況にいた。そしてある日、自分にどこか本当に間違っていることがあると気が付いた。それが依存症という名の精神的、身体的、感情的な状態だとは知らなかった。私は薬の専門家じゃないし、何の専門家でもない。私は無知だが、誰も私を虐げない自分が生きる場所を見つけた。いじめられている若者たち全員に言いたい。心に留めて欲しい。自分にプライドを持て。人にこき下ろされるな」と続けた。
そしてアンソニーはこう締めた。
「うつは生きることの一部だ。人生は辛い。しかし自分の依存症や問題に助けが必要であるなら、誰かと話すんだ」
「自分が敬う人と話すのさ。それがカウンセラーでも構わないし、12ステップのプログラムに行ってもいい。12ステッププログラムは世界中のあらゆる都市にある。自分が何者であるかを知る手助けをしてくれる。お金はかからない。しかし君に全く新しい人生をくれるだろう」
「私は慈善家ではないし、皆と同じく罪深い人間だ。しかし、自分が想像できる最良の人生を送っている。自分の手柄でなんかありっこない。どこにいようと助けをもらうことだ。恥だと感じてはいけない。誰にもけなされてはならない。自分を祝福してくれ。君たちに愛を込めて。ありがとう」
この投稿には数多くのコメントが寄せられ、ヒュー・ジャックマンは「よく言ってくれました!」、アレック・ボールドウィンは「あなたに私の愛を送ります」と返信。自身も同症状を経験し2008年から断酒しているナオミ・キャンベルは「ありがとうございます。あなたは希望の光です。私の回復の道のりにインスピレーションをもらいました」と綴っている。