“サッカーの王様”ペレが死去

2022/12/31 00:29 Written by Narinari.com編集部

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“サッカーの王様”ペレが死去した。82歳だった。サッカー史上最高の選手と称えられた元ブラジル代表のペレが、大腸がんの闘病生活の末、母国で息を引き取った。

娘のケリー・ナシメントさんは、インスタグラムに3つの壊れたハートの絵文字と共に「私たちのすべては、あなたのおかげです。あなたを永遠に愛しています。安らかに眠ってください」と綴り、父親の訃報を伝えている。

葬儀の詳細は明らかになっていないが、ペレが埋葬されるサントス市ヴィラ・ベルミーロで通夜が行われるという。

ペレは11月30日に非代償性心不全や全身の腫れで入院、さらに大腸がんが進行していたことからクリスマスを病院で迎え、緩和ケアを受けていた。

15歳で地元チームのサントスFCで選手デビューを果たしたペレは、17歳だった1958年にワールドカップ・スウェーデン大会に出場。1970年までにブラジル代表としてW杯で3度優勝を果たした唯一のサッカー選手となった。またキャリア通算1363試合1279ゴールを決め、ギネス世界記録も出している。

妻マルシア・アオキさんと6人の子供を残して旅立ったペレは、今月3日に末期医療を受けていることが報道された際、ソーシャルメディアにメッセージを投稿。「友達よ。皆を落ち着かせ、ポジティブにさせたい」「私は強く、多くの希望を持ち、いつも通り治療を受けている。私が受けている全てのケアに対し医師と看護師チームの全員に感謝したい」「私は神を強く信じているし、世界中の皆から受け取る全ての愛のメッセージのおかげで私は力に満ちている。そしてワールドカップのブラジル戦も観ているよ!」「全てのことにありがとう」と綴り、ファンを安心させていた。

昨年、大腸から腫瘍を摘出する手術を受けていペレ。その後、がんは腸と肺や肝臓に転移し、今月入院先であるサンパウロのアルベルト・アインシュタイン病院で、がんの化学療法が停止され、痛み緩和ケアが継続されると報じられていた。

今年のワールドカップでは、開催地カタールのビルにペレの回復を祈るメッセージが映し出されたほか、ブラジル人サポーターたちはスタンドでお見舞いの言葉を綴ったバナーを掲げていた。

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