元フィギュアスケート選手の安藤美姫(34歳)が、7月20日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。イングランドサッカー協会が“子供のヘディング禁止”を決めたことについて、アスリートとして「体を作る年齢のうちは禁止がいいと思う」との意見を述べた。
番組はこの日、イングランドサッカー協会が発表した「12歳以下のヘディングを禁止する」という声明に注目。サッカー以外の競技でも、子どもの成長や健康を守るためにルール変更が相次いでいることから、子どもとスポーツの今後について考えた。
安藤は「背景には医学の進歩や時代の流れがあると思うが、これまで良かったことが急に禁止になり、アスリートやコーチの混乱を招くし、何もできなくなってしまうような心配もある」と前置きをした上で、「スケートでは、小中学生の頃からダイエットをしている子がいる。それはすごく良くないことで、きちんと体づくりができないし、骨が弱くなる。そして、大人になったときにベストパフォーマンスができなくなってしまう。ヘディングに関しても、体を作る年齢のうちは禁止の方がいいと思う」と話した。
これに対して、お笑いコンビ・平成ノブシコブシの徳井健太は「批判にビビっていると、中途半端になってしまうので、法律で禁止すべきだと思う。プロ野球の佐々木朗希選手も2回目の完全試合を目前に途中交代し、賛否が巻き起こった。だけど、もし法律で『何球以上は投げちゃダメ』と決めていれば賛否がわかれず、監督も批判されなかったのではないか。監督には『佐々木選手はまだ若い』という“愛”があって途中交代したと思うので、その愛があるんだったら、法律で禁止して守るべきだ」と、持論を述べた。
議論の最後、安藤は「日本はスポーツが強い国なので、子どもたちの成長と将来をつぶさないためにも、それぞれのスポーツ連盟やプロアスリートの方は一緒にサポートしていきましょう」と呼びかけた。