イーロン・マスク氏(51歳)が、ツイッター買収取引を打ち切ると発表した。
推定資産2250億ドル(約30兆円)とも言われる米電気自動車会社テスラのCEOマスク氏は、今年4月にツイッターを総額440億ドル(約6兆円)で買収、しかし同社が「ボット」など偽アカウントの数を偽っていたとしたほか、求めていた情報提供に応じなかったとして、その撤回を通知した。
その通知書簡には、こう綴っている。
「この情報は、ツイッターのビジネスと経済的パフォーマンスに関する根本的なもので、完了に向けて必要なものです。ツイッターは、この情報提供に応じませんでした。ツイッターは、マスク氏の要求を無視し、不当と思える理由でそれを拒否したり、またマスク氏に不完全もしくは使用不可能な情報を与え、それに応じたと主張する時もありました」
そして同氏は、「何度も追加の情報提供」を求めたにも関わらず、ツイッター側がそれに応じなかったとして、同社が契約上の義務を順守していないことから、取引を打ち切る権利があるとしている。
マスク氏の買収撤回通知を受けて、ツイッターのCEOブレット・テイラー氏は、契約履行に向けて法的措置を取る構えを示している。