パラマウント、「トップガン」原作者の遺族に訴えられる

2022/06/09 00:04 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


パラマウント・ピクチャーズが、映画「トップガン マーヴェリック」を巡り著作権侵害で訴えられている。イスラエル人作家の故エフード・ヨネイの遺族は、1986年作「トップガン」の原作となった、ヨネイが1983年に発表した記事「トップガン」の権利が失効した状態で続編を製作したとして同社を訴えた。

ヨネイの遺族が6月6日に米ロサンゼルス連邦裁判所に提出した書類によると、パラマウントは米著作権法のもと失効した同作の権利を再び取得しなかったという。

遺族は、ヨネイの「文学的努力と感情に訴える散文とナラティブ」がなければ、「トップガン」シリーズは存在しなかったとして、「トップガン マーヴェリック」の収益を含む損害賠償を求めている。

訴状によると、ヨネイは、パラマウントに「2年後に同記事への権利を失う」と伝えており、2020年1月に同社はその記事の著作権を失ったという。

遺族の弁護士マーク・トベロフ氏は英放送局BBCに「パラマウントが、いくらそうでないふりをしても、彼らは『トップガン』の続編を著作権を失った後に製作したのです」と話している。

今回の訴訟に関して、パラマウントは声明を発表。「これらは価値のない主張で、私達は精力的に弁護してゆく意向です」と綴っている。

パラマウントは当初、2019年に同作の公開を予定していたが、コロナ禍による度重なる延期により先月公開となっていたため、タイミングが裁判の焦点となる見込みだ。

トム・クルーズがアメリカ海軍のパイロットであるマーヴェリック役を続投した同新作は、爆発的なヒットを記録している。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.