サッカー界の伝説的存在ディエゴ・マラドーナが“神の手”ゴールを決めた時に着用していたユニフォームが、11億円を超える額で落札された。
元アルゼンチン代表のマラドーナは、1986年のワールドカップ・メキシコ大会準々決勝で、イングランド代表ミッドフィルダーのスティーヴ・ホッジと10番のユニフォームを交換。その後、20年間にわたり英マンチェスターの国立サッカー博物館に貸し出されていたが、そのユニフォームが5月4日、サザビーズのオークションに登場。スポーツ関連の品としては史上最高額となる714万2500ポンド(約11億6000万円)の値を付けた。
2020年に60歳で他界したマラドーナが、同試合のオープニングゴールを、後に「マラドーナの頭が少しと、神の手が少し触れた」と表現したのは有名だが、当時主審はマラドーナの左手にボールが触れてネットに入ったことを見ておらず、ゴールを認めていた。また、同じ試合でマラドーナは2002年の投票で「世紀最高のゴール」に選ばれた2回目のゴールを決めており、最終的にアルゼンチンは同大会で優勝を果たしている。
これまでスポーツ関連の品では、1892年に執筆された現代オリンピック構想の直筆原稿が2019年に880万ドル(現在のレートで約11億4000万円)で落札され、最高額を記録していた。