お笑い芸人のなかやまきんに君（43歳）が、発売30周年を迎えた「デカビタ C」（サントリー食品インターナショナル）のウェブCMに起用され、3月15日、「連続パワー劇場『でかびたきんぐ君』」が公開された。きんに君が主演俳優に挑戦するのは初めて。

「デカビタ C」の誕生30周年を記念して新発売する、デカビタ史上最強の「デカビタキング」がもし人間だったら…というコンセプトで描く今回のウェブCMは、きんに君が演じる超ストレートな性格の新入社員“でかびたきんぐ君”が、オフィスでパワフルに勤務する姿を描いたストーリー。“でかびたきんぐ君”に扮するきんに君のパワーが世界中の人々に注入されることを願い、ややシュールながらも素直に笑えるコミカルさと、共感を織り交ぜた連続ドラマとなっている。他のキャストは考えられないパーフェクトな“ハマリ役”に、笑いのみならず心を打つ人間味あふれる演技で臨む、きんに君の初主演作だ。

全7話を撮影するため、朝4時半起きでスタジオ入りしたきんに君は、控室に着くとすぐにトレーニングをスタート。筋肉を膨張させる運動で“パンプアップ”を進める中、サントリー食品インターナショナルからタンパク質豊富なゆで卵やプロテインシェイカーなどのプレゼントを受け取り、「パワー！！」と歓喜の表情を見せた。

“でかびたきんぐ君”は主役であるにもかかわらずセリフが「パワー」と「ヤー」のみという超シンプルな設定だが、22年の芸歴で「パワー」と「ヤー」を極めたきんに君は、微妙なニュアンスまで表現するため熱心に台本をチェック。撮影の合間もシンプルな台本に目を通し続ける真面目さで、周囲のスタッフを感心させた。

また、“でかびたきんぐ君”のスーツ（衣装）は、きんに君のボディサイズに合わせた完全な専用設計で、透明感のある樹脂などさまざまな素材を用いて「デカビタキング」のボトルを忠実に再現。フィット感も抜群すぎることから、出番を迎えて「変身」する際は美術スタッフが数人がかりで装着をサポート。変身後は表情が凜々しくなり、腕や脚の筋肉もより膨らむなど、気持ちの切り替えが伝わってくるほどの変化が見られた。

そして、職場仲間とカラオケを楽しむシーンでは、監督から「音楽や歌詞は無視して歌ってほしい」と指示を受けたきんに君。密閉度の高い“でかびたきんぐ君”のスーツは外部の音が聞こえづらいという難点もあるが、その弱点を最大限に利用して自分だけの世界に入り込んだきんに君は、「パワー」と「ヤー」を巧みに盛り込んだアドリブソングを熱唱。やや演歌調で味わいのある歌いっぷりに、スタッフから大きな拍手が贈られた。