“家族写真の昔と今”スマホとデジカメの使い分けしてる?

2022/03/10 15:29 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


パナソニックは、“家族写真の昔と今”について調査を実施。その結果、撮った写真をSNSに投稿する人は約7割で、デジタルカメラとスマートフォンのカメラをシーンによって使い分ける人も多くいることがわかったという。

この調査は、「Z世代」(15歳〜24歳)、「ミレニアル世代」(25歳〜39歳)、「X世代」(40歳〜54歳)の男女計881名を対象に行われたもの。まず、「あなたが子どもの頃は、何で写真を撮られていましたか。よく使われていたものを3つまで教えてください」と質問したところ、X世代への調査では「フィルムカメラ(一眼レフカメラ以外)」「インスタントカメラ」「一眼レフカメラ」といった昔なじみのカメラがランクインした。一方、ミレニアル世代、Z世代の結果には「デジタルカメラ」のほかに、早くも「スマートフォンのカメラ」がランクインしているのが特徴的だ。

この結果から、時代によって一般家庭で使われていたカメラが「フィルムカメラ」→「インスタントカメラ」→「デジタルカメラ」→「スマートフォンのカメラ」のように移行していったことがわかる。カメラの種類が増え、選択肢が広がっていくにつれて、便利さや手軽さを求めてデジタルカメラやスマートフォンカメラの利用が増加していったようだ。

次に、「現在、子どもの写真は何を使って撮影しますか。よく使われていたものを3つまで教えてください」と質問(※Z世代はN数が少ないため排他)。ミレニアル世代もX世代も、スマートフォンが8割以上を占めるという結果になった。スマートフォンは多くの人が持っているデバイスであり、カメラを持っていなくても手軽に撮影が可能なため、普段使いには多くの人がスマートフォンのカメラを利用していることがわかる。

そして、スマートフォンカメラの他には、特別な写真を撮るときは一眼カメラやコンパクトデジタルカメラを使用するなど、シーンによって使いやすいカメラを使い分けていることが調査によってわかった。

次に、撮影した写真の保存方法について、自分が子どもだった頃と現在とで比較。しました。「あなたが子どもの頃の写真は現像して保存していますか。 /現在、子どもの写真は現像して保存していますか」との質問では、自分が子どもの頃の写真は約8割の人が現像して保存しているという結果に。当時はスマートフォンのカメラなどを使っている人が少なく、現像しか保存する手段がないカメラしかなかった。

現在は現像して保存している人も多い一方、オンラインのみで保存する人も増えている。しかし「アルバムに残したいから」などという理由で現像して保管している人も半数以上はいるという結果になった。

さらに、「撮った写真はSNSに投稿しますか」との質問では、67.2%の人が「2週間に一度はSNSに写真を投稿する」と回答。その中でも「毎日する」と回答した人は16.8%、「2〜3日に一度程度する」と回答した人は19.6%と、合わせて36.4%もの人が数日おきにSNSに写真を投稿するという結果に。世代に関わらず、多くの人がSNSと密接した生活を送っていることがわかる。

スマートフォンのカメラの流通によって写真を撮る機会が増えている現在において、アルバムやオンライン保存だけでなく、思い出の残し方の一つとしてSNSがあることがわかった。

また、多くのシーンでスマートフォンのカメラが利用されるようになった今、他のカメラはどのように使われているのだろうか。「子どもの思い出の撮影はデジタルカメラでキレイな写真を残してあげたいですか」との質問では、スマートフォンのカメラが主流となった今でも、特別な日の写真や思い出の撮影では、デジタルカメラを使ってキレイな写真を残したいと考えている人は86.4%と多くいることがわかった。特別な行事や記念の日、家族で思い出を残した日は、普段のスマートフォンのカメラと使い分けてキレイな写真を残したい人が多いようだ。

続いて、「写真館やプロのカメラマンにお願いして家族で写真を撮ったことがありますか」と質問。思い出の写真はキレイに残したいと考えている人が8割以上もいる中で、プロのカメラマンや写真館での撮影を経験したことがない人は約半数(47.2%)にのぼった。プロのカメラマンや写真館で撮影をしなかった理由として多いのは「料金が高いから」「一部の家庭の人しか利用できないイメージがある」というもの。また、「家族の構成などにより、プロのカメラマンや写真館で写真撮影をお願いする時間的な余裕がない」という回答も目立った。

一方、プロにお願いしなかった理由として「家庭のデジタルカメラで満足できる」という回答も多数。デジタルカメラの精度が上がっていることにより、あえてプロに頼まなくてもキレイな写真を思い出に残せるデジタルカメラに満足している人もいる。

ここまでの調査で、カメラの多様化により、多くの人がシーンによって特性の違うカメラを使い分けていることがわかったが、現在、一般家庭で使われることが多いスマートフォンカメラとデジタルカメラについて、実際に使っている人が感じている便利な点と不便な点について深掘りするべく、調査を進めた。

スマートフォンのカメラの便利な点で多くあげられたのは「手軽に撮影ができる」「持ち運びがしやすい」という点。撮影をする予定がない時でも、スマートフォンさえ持っていればその場で撮影ができ、撮った瞬間から機種に保存されるという点でも多くの人に支持されている。不便な点としてあげられているのが「手ブレしてしまう」「暗所での撮影に向いていない」「高倍率ズームができない」といった機能面の問題。初期のスマートフォンよりも精度が上がっており、多くの問題が改善されているが、それでもデジタルカメラや一眼カメラの精度には追いついていないと感じている人が多くいる。

またデジタルカメラの便利な点としては、「画質が綺麗」「本格的な写真が撮れる」「手ブレに強い」というものがあがりました。いずれもスマートフォンのカメラの弱点を補填するようなものが多く、家庭で本格的な写真を撮るのに向いていると感じている人が多いこともわかる。一方、不便な点としては「持ち運ぶのが面倒」「データの管理が面倒」「自撮りがしづらい」と、これまたスマートフォンの得意分野と比較したものが多くあげられた。2種類のカメラを目的によって上手に使い分けることで、思い出に残る写真を適切なタイミングで残すことができそうだ。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.