羽生結弦を支え続けたコーチが語る“4回転アクセル”

2022/03/07 08:00 Written by Narinari.com編集部

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北京五輪でのフィギュアスケート日本代表選手たちの活躍を総力特集したムック「フィギュアスケートLife Extra 北京オリンピック2022」(扶桑社)が、3月9日に発売される。羽生結弦選手を支え続けたジャンプコーチの独占インタビューなども収録した、A4判オールカラー128ページの一冊だ。価格は1,760円。

今回の北京五輪に3連覇の期待を背負って出場した羽生選手は、ショートプログラムで氷の穴にはまるアクシデントに遭うも、フリーでは前人未踏の4回転アクセルに挑み、回転不足ながらも初めてジャッジスコアに“4A”の文字を刻んだ。

その羽生選手のジャンプコーチを務めてきたのがジスラン・ブリアン氏。ブリアン氏は2014年から羽生選手を指導し、コロナ禍の間も、リモートで4回転アクセルを指導し続けた。昨年の全日本選手権の1か月半前には羽生選手から動画が送られてきたという。

「『Check this out』というメッセージが添えられていて。動画を見たら(4A着氷後)立っていたんです。それまで降りたとしても転倒、また転倒、転倒の連続でした。それがこの日は5つほどの動画が送られてきて、彼が立っているんです。もう僕はそこでパニクりましたよ。冗談抜きで、あの動画を見た時、僕は家の中でぴょんぴょん飛び跳ねました。『Oh my god! 立ってるじゃないか!』って。その時からすべてが変わりました」

全日本選手権で羽生選手が跳んだ4回転アクセルも、ブリアン氏は練習から映像を見たという。

「でも、北京で跳んだジャンプはそれよりもさらに良かった。転倒はしましたが、ジャンプに高さがあったし、飛距離も伸びていいたし、着氷もいっそう明らかに片足で降りていました。僕に言わせれば、試合でこれまで誰が跳んだ“4A”よりも、あれがぶっちぎりで最高のジャンプでしたね」

ブリアン氏がどのようにリモートで羽生選手を指導したのか、彼が考える理想のジャンプ、また羽生選手へ送りたいメッセージなど、インタビューでは多岐にわたって語っている。

他にも、初出場で銀メダルを獲得した鍵山優真選手の元コーチ・佐藤操氏のインタビューでは、ローリー・ニコル氏との振付時の秘蔵エピソードや、試合に帯同したコーチしか知らない鍵山選手のチャーミングな素顔をふんだんに紹介。

銅メダルを獲得した宇野昌磨選手と坂本花織選手の活躍、また団体戦で初のメダルを獲得した日本チームの快挙も、躍動感あふれる写真とともに紹介している。

全128ページにわたって、日本選手たちの演技を写真と文章で振り返るとともに、ペア、アイスダンスも含めた全カテゴリーの記録を掲載。フィギュアスケート専門誌ならではの視点と取材力で感動の北京オリンピックを伝える、完全保存版の一冊だ。

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