世界で報じられた“8つ子妊娠”女性の孤独な死

2022/02/08 07:59 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


8つ子の妊娠で知られたイギリス人女性マンディ・オルウッドさんが死去した。がんとの闘病後、56年の生涯を閉じた。

1996年にパートナーのポール・ハドソンさんとの間に8人の子供を妊娠したことで、世界中にその名が知れ渡ったオルウッドさん。しかし24週目に3日3晩をかけて6人の男の子と2人の女の子を出産するも、すぐに死亡する悲劇に見舞われていた。

その後、オルウッドさんには3つ子が誕生したが、8つ子全員を失った悲しみからアルコールに走り、2007年には3人の子供を乗せての飲酒運転が見つかり逮捕。後に子供たちの養育権も失っていた。最終的には家族らと疎遠になり、孤独な生活を送っていたというオルウッドさんは、2月4日、地元の役所によって開かれた出席者なしの葬儀の後、埋葬されたという。

オルウッドさんの友人の1人、マーク・べアードさんはこう話している。

「彼女は長い間がんと闘っていました。クリスマス前に手術を受けてたんですが、最近また再発したと言っていました。何のがんだったのかはわかりません」

イングランドはストラトフォード・アポン・エイボンにあるパブ「ヤード・オブ・エール」の経営者でもあるマークさんは、常連客だったというオルウッドさんについてこう続けた。

「うまく溶け込んでいて、いつもお喋りしていました。ちょっとエキセントリックで変わり者でしたがそんなところが私たちは大好きでした。ときどき自分の身に起きたこと、8つ子の赤ちゃんの話もしていました。皆もその話題について良く尋ねていましたしね。初対面の際に私たちに、自分が誰なのかを教えてくれました。過去に雑誌にも登場したことなどです。でもそれぐらいです」

そんなオルウッドさんは2018年、子供たちの死の数週間後にダイアナ妃が連絡をくれたことをこう回想していた。

「彼女がハグをしてくれ、大きなサポートを示してくれたんです。最初に会った時は、『一面から私の名前を無くしてくれたことに感謝します』と言ってくれました。彼女のうつや私のパニック障害について話し合い、共感してくれました。彼女の家族についても話し、チャールズやカミラのことについてたくさん語っていました」

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.