“経験者”EXIT・兼近大樹がホームレス差別に意見

2021/08/28 04:43 Written by Narinari.com編集部

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お笑いコンビ・EXITの兼近大樹(30歳)が、8月26日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。路上生活の経験がある立場から、なくならない生活困窮者・弱者への差別に意見を述べた。

番組はこの日、メンタリスト・DaiGoによるホームレスなど生活困窮者への発言や、15歳の少年による襲撃事件など、差別的な事象や傷害事件についてフォーカス。差別が繰り返される背景について話し合った。

ホームレスだった経験がある兼近は「僕の場合は戻れる場所があって、社会的に見捨てられたわけでもなく、自ら選んでいった。だから話がちょっと変わってくるが、実際に触れてみて感じたのは、ホームレスの人にはいろんな背景を持った人がいるということ。皆さん想像できないと思う」とコメント。

その上で、DaiGoについて「ちゃんとした家庭に生まれてきた人だから、ホームレスになった理由にどういう背景があって、なぜこうなっているかが想像できず、差別的発言をしてしまったということだと思う。ホームレスがいるように、こういう発言をしてしまう人もいるっていう意味では、いろんな背景を理解するということに導けていない世の中全体の問題だなと感じた」と意見を述べた。

ホームレス差別がなくならない背景の一つに“勝ち組・負け組の思想”があると指摘した、生活困窮者を支援するNPO法人理事の藤田孝典さんは「例えば、ホームレスを暴行した少年は『彼らはいない方がいい。いないことが正義なんだ』と語る。そのような間違った価値観が背景にあって、暴力行為・殺傷事件に及んでしまうことがある」と解説。

兼近は藤田さんに同意し、「少年たちがやっていることは恐らく弱者をいたぶりたいだけ。やっちゃダメなこととある程度理解していて、何かを言い訳を作るために『僕らは正義なんですよ』と主張するのだと思う。正義が理由だったら攻撃したっていいんだと、頭に入れちゃっている人って多いんですよ。これが僕はすごく怖いなって思う」と語った。

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