“世界最高齢の現役映画俳優”ノーマン・ロイド死去

2021/05/13 08:31 Written by Narinari.com編集部

このエントリーをはてなブックマークに追加


米俳優ノーマン・ロイドが死去した。106歳だった。「いまを生きる」や「逃走迷路」といった映画への出演で知られ、俳優ばかりでなく、プロデューサーや監督としても活躍したノーマンが、5月10日、眠りの中、息を引き取ったことを遺族の友人がデッドラインに明かした。

“世界最高齢の現役映画俳優”ノーマンが最後に出演した映画は、エイミー・シューマー主演の2015年作「エイミー、エイミー、エイミー!こじらせシングルライフの抜け出し方」となった。

ニューヨークの舞台から俳優のキャリアを歩み始めたノーマンは、オーソン・ウェルズが主宰した劇団「マーキュリー劇場」の最後の存命メンバーでもある。「市民ケーン」に配役されていたものの、予算の関係で降板、その代わりにアルフレッド・ヒッチコック監督の1942年作「逃走迷路」で自由の女神像から落ちる悪役を演じ、映画デビューを果たした。

ノーマンはその後も、長年にわたりヒッチコック監督とタッグを組むことになり、1950年代から60年代にかけて放送された長寿番組「ヒッチコック劇場」では監督と製作総指揮を務めた。

またノーマンは、デンゼル・ワシントンの出世作としても知られる医学ドラマ「セント・エルスウェア」に医師ダニエル・アウシュランダー役で出演するなど、俳優としてもテレビの世界で活躍した。

プライベートでは、1936年に妻ペギーさんと結婚、後に女優となる娘ジョセさんをもうけたが、ジョセさんは2011年に他界している。

ロサンゼルス市議会は、ノーマンが100歳の誕生日を迎えた2014年、82年にわたるショービジネス界での活躍を称え、ノーマンの誕生日である11月8日を「ノーマン・ロイド・デー」と制定した。

TOPへ戻る
このエントリーをはてなブックマークに追加

Copyright © Narinari.com. All rights reserved.