南極で56年間眠っていたコーラとガム、日本に帰還

2021/04/15 23:36 Written by ナリナリ編集部

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日本コカ・コーラ、ロッテおよび大学共同利用機関法人情報・システム研究機構国立極地研究所は4月15日、「南極で発見、コカ・コーラ&ロッテ クールミントガム 贈呈セレモニー」を実施した。

2020年9月、第61次南極地域観測隊越冬隊が昭和基地付近の南極大陸沿岸で「コカ・コーラ」と「ロッテ クールミントガム」を発見。これらは1965年に第7次南極地域観測隊が現地に持っていった食料の一部である可能性があり、「コカ・ コーラ」は、日本で初めて缶入り(250ミリリットル)が発売された1965年当時のものであることがわかった(※日本コカ・コーラ社にも現物の残っていない貴重なもの)。また、「ロッテ クールミントガム」は、南極のペンギンがデザインされた初代パッケージであることもわかった。

今年2月22日に第61次南極地域観測隊越冬隊が帰国し、同隊が南極から持ち帰った物資も全て日本に帰還。この物資の中に、現地で発見された「コカ・コーラ」と「ロッテ クールミントガム」もあり、半世紀以上の月日を経て、日本に戻ってきたことを記念して、このたび国立極地研究所において「南極で発見、コカ・コーラ&ロッテ クールミントガム贈呈セレモニー」が行われた。

第61次南極地域観測隊 越冬隊長の青山雄一氏は「今回の贈呈品は、2020年9月に氷床および地殻変動観測で越冬隊の4名が昭和基地の対岸の『向岩』を訪れた際に発見しました。物資が南極に持ち込まれたのは、1965年以降と考えられます。今後の活動においては、皆様のご支援をいただきながら、引き続き精度の高い観測を継続し、温暖化等の地球規模課題への貢献を図っていきたいと考えています」とコメント。

日本コカ・コーラのマーケティング本部 佐々木章乃氏は「コカ・コーラ社の使命は、『世界中をうるおし、さわやかさを提供すること。前向きな変化をもたらすこと』です。半世紀以上昔の南極という地の果てにおいても、コカ・コーラが隊員の方たちにさわやかさをお届けできたことを嬉しく、誇りに思います。発見されたコカ・コーラ缶は日本本社にも現物はないためまずは社内に展示をし、将来的には、アメリカ本社のコカ・コーラ博物館ワールドオブコカ・コーラでの展示を検討しております」と語る。

また、ロッテ・ブランド戦略部の毛利彰太氏も「クールミントガムはもともと南極観測隊と弊社の取り組みから着想を得た商品です。その商品を50年以上の時を超えて南極観測隊の方に見つけて頂き手元に戻ってきたことに非常にロマンを感じております。沢山の荷物や大切な資料等がある中で、日本にまで大切に輸送いただいたこと感謝申し上げます。今回発見されたクールミントガムは弊社の中央研究所で分析を行う予定です」と語った。

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