イギリスのジャズ界けん引、クリス・バーバーさん死去

2021/03/04 08:41 Written by Narinari.com編集部

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1950年代から60年代にかけ、アッカー・ビルクとケニー・ボールと並んで「スリーB」として、イギリスのジャス界を牽引したクリス・バーバーが、認知症の闘病生活の末、眠っている間に安らかに息を引き取ったことが、所属レコード会社より発表された。

クリスは40年代にロンドンで初めてバンドを結成、その後クラリネット奏者のモンティー・サンシャインと1953年に結成したバンドで人気を得た。

1954年から2008年にかけて数々のバンドでトランペット奏者のパット・ハルコックスとタッグを組み、1959年から1983年にかけては結婚生活を送った歌手のオティリー・パターソンと共に、小さなジャズクラブから大規模なコンサートホールまで観客を集める成功を収めた。

また、頻繁にステージを共にしたバンジョー奏者のロニー・ドネガンとは、スキッフルを含むセットで観客を魅了した。2人が1955年に発表した「ロック・アイランド・ライン」は、イギリスで初のゴールドディスクとなるヒットとなっている。

また、60年代にはブルースの再来で中心的役割を果たしたクリスは、シスター・ロゼッタ・サープ、ソニー・テリー、ブラウニー・マクギー、マディ・ウォーターズらアメリカ出身アーティストをイギリスに紹介した存在としても知られた。

1991年にはその音楽界への貢献が認められ大英帝国勲章を授与されたクリスは、2019年に約70年間続けたバンド活動からの引退を表明していた。

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