マーク・ハミル(68歳)は、あるシーンが削除されていなかったら、「スター・ウォーズ」シリーズのルーク・スカイウォーカーの物語は全く違ったものとなっていたと考えているという。
マークは後に「スター・ウォーズ エピソード4/新たなる希望」と改題される1977年のシリーズ第1弾に含まれることがなかった、レイラ姫の宇宙船とダース・ベイダーのスター・デストロイヤーとの戦闘シーンを、ルークがタトゥイーンから目撃する場面を振り返った。
ポッドキャスト番組「ピッツァ・フィルム・スクール」に出演したマークは、そのシーンについてこう語る。
「このキャラクター(ルーク・スカイウォーカー)にとって良ことがいくつかある。まず、彼は周りから馬鹿にされていた。彼は特にクールでもなく人気があるわけでもない」
「クー・スタークは、あの作品に出演したもう一人の女優だったけど、彼女からは『ワーミー(芋虫)』と呼ばれてたくらいだ。明らかに人気がなかったのが分かるだろ。そこでギャリック・ヘイゴン演じるビッグスに出くわして、僕は『スゴい!』ってなるんだよ」
そして戦闘を目撃した後、帝国軍の制服を着た友人ビッグスが反乱軍への乗り換えを考えていると知ったことが、ジェダイへの道を歩む最初の動機づけだったとして、「僕たちが良い友人同士だというのは見て分かる。彼は帝国軍の制服を着ていて、僕は『スゴい!かっこいい!早くこの冴えない星を出て、君と行動を共にしたい』って思うわけだ」「でも、彼は僕を外に連れ出して『ルーク、チャンスがきたら逃げ出して反乱軍に参加するつもりだ』って言うんだよ」と続ける。
最初の3作でルーク役を演じ、その後続編3部作で同役を再演したマークは、このシーンがキャラクターに深みを与えることになっていただろうと説明する。
「ルークに政治的信条なんてないってところが僕は面白いと思う。彼は帝国軍に所属することが素晴らしいと思っているんだからね」
「ルークは、農場を抜け出すためなら、帝国軍に入りたいと思っているんだ。彼は全く純粋で、いかなるかたちでも政治的動機なんてないんだよ」