ウィル・スミス、主演最新作は実話ベースの奴隷役

2020/06/17 09:06 Written by ナリナリ編集部

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ウィル・スミスが、新作「エマンシペーション」で主役を務める。「トレーニングデイ」などで知られるアントワーン・フークア監督が、実際にあった話を基にウィリアム・N・コラージュが脚色する同作で、ピーターという名の奴隷役を演じることになるようだ。

ピーターは、米軍での健康診断で、農場主から鞭で打たれた酷い傷跡が背中にあることが発覚。そして、その写真は1863年7月、ハーパーズ・ウィークリーなど数々の紙面に掲載され、奴隷貿易の残酷さの証拠となったことで、アメリカ北部の白人の考え方を大きく変えるきっかけとなった。

新作映画は、その歴史的背景の中、ピーターが所有者のもとから脱走後、いかに生き残ったかに焦点を当てたアクションスリラーになるようだ。

来年にも製作開始を見込んでいる同作が、ジョージ・フロイドさんの死をきっかけに人種差別反対運動が行われている中、過去を見直す良いチャンスになるとフークワ監督は感じているという。

デッドラインに対して監督はこう話している。

「あの写真は奴隷制の残酷さを世界が目にした最初のバイラルなイメージだった」
「それはとても興味深いところだ。今日、ソーシャルメディアや世界がまた目にしていることを考えるとね」
「過去を変えることはできないが、過去を人々に思い出させることは出来るし、正確かつ真実味のある方法で、そうすることが必要だと思う」
「僕らの歴史を見せること、それが今やるべきことの最も重要な理由の1つだ。前進する前に、現実を見つめる必要がある」

そして、ウィルと共にこの作品について2年ほど取り組んでいたとして、「最初に脚本を読んでからおよそ2年が経つ」「色々な意味ですごく心を打たれた。言葉には出来ないけど、分かってくれると思う。その時に僕が感じた気分の一部を今、世間が目にしている」と続けた。

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