お笑いコンビ・EXITが、5月28日に放送されたニュース番組「ABEMA Prime」(ABEMA)に出演。コンビ間で正反対の“出世欲”を告白した。
番組はこの日、若者(20代〜30代)の出世に対する意欲低下に着目し、「出世も地方転勤もお断り」と、管理職になることを望まない考えを持つ、いわゆる“出世したくない症候群”と呼ばれる若者の価値観について議論を展開。
冒頭、“出世したくない症候群のケース”として、現場を1番として働きたい「現場大好き系」、プライベートを最重要視する「ワークライフバランス系」、副業時間を確保する「意識高い系」など3つのケースが紹介されると、EXITの兼近大樹は「僕は出世したくない派ですね。“責任を負いたくない”から出世したくない症候群です(笑)」と告白。
続けて「出世したところで得がないですよね。出世しようがしまいが俺は俺なんで。適当にダラダラ、それこそサボりながらでも『お金をもらって生きていきたいなぁ…』って感じです」と自身のポリシーを明かした。
これに対し、相方のりんたろー。は「僕は兼近と違ってちょっと古い人間なので…」と前置きしつつ、「出世してもっと稼いで、タワマン住んでイイ女抱いて…(笑)。僕のプライベートを晒すことで後輩たちにもっと夢を与えて。偉くなることで次のやりたいことが実現すると思うので、『ガッシガシ行くぞ!』って感じですね(笑)」と、出世に対する想いの丈を熱弁し、2人の正反対な考えにスタジオでは笑いが巻き起こった。
そして、この日リモートで出演した“出世したくない派”の30代会社員・佐藤さん(仮)が、その理由について「管理職をやりたくないというところがまずあって。月100時間の長時間労働があるのに、その割には年収が1000万程度。そう思うと、一般社員でずっと定期昇給で上がっていけば、残業は45時間以内にするなど、そういうところで守ってもらえるので出世したくないと思った」と、時間や給与面でのデメリットが多いことから今の考えに至ったと話した。すると、兼近は「すごいわかる。シンプルに、『そんなにお金必要か?』っていうところ」と賛同の声を上げた。
一方で、出世したくない理由の1つとして「上司の事を尊敬できない」という意見が多く見られたことを受け、兼近が「今の時代は、『助けてもらえるリーダーがいいんじゃないか?』と思うんですよ。人間、なんでも1人ではできないに決まってるじゃないですか。だから、何かやった時に周りが助けてくれる状態を作れる人が最強なんじゃないかと思っていて。皆をゴールに向かわせて、後ろから見ているような。手招きするでもなく、全員が走っていく姿を後ろから見て、誰かが倒れたら助けてあげるリーダーがいいんじゃないかと思います」と自身の考える“理想の上司像”を語った。
兼近の発言に、視聴者からは「リーダー像、兼近さん自身のやさしさが伝わる」「かねちーの言葉、ジーンときた」などと共感の言葉が寄せられたほか、「自分は前に出過ぎず良きパスを出して兼近さんを輝かす、転んだら一番に駆けつけて助けてくれる…これってりんたろー。さんのことじゃない?」と、相方のりんたろー。が“理想”を満たしていることを推測する意見も目立った。