ヘンリー王子夫妻が、イギリスの4大大衆紙の取材を今後拒否する意向を明らかにした。
イギリス王室公務から引退し、現在はロサンゼルス在住の同夫妻は、ザ・サン、デイリー・メール、デイリー・ミラー、デイリー・エクスプレスの4紙の編集長に厳しい言葉を連ねた書簡を送付。今後各社との関係を断ち、いかなる関与もしないことを告げた。
代理人により発行された同書簡には、こう綴られている。
「影響あるメディアの一部が、長年にわたり、誤りや虚実、また根拠を超越したプライバシーの侵害となる内容を報道してきたことに関する説明責任から逃れようとしてきたことを非常に懸念しています。責任を伴わずにその力に甘んじることにより、とても必要とされているこの業界に対する私たち皆の信用が低下しています」
「このような商売の仕方により、人々が被害を被り、その影響は社会の隅々まで行き渡っています。サセックス公爵夫妻は、知人や全く見知らぬ人々の暮らしが台無しにされてきたことを目にしてきました。わいせつなゴシップが広告収入を上げるといった事実以外の良い理由もなしにです」
そして各紙編集長に対しては、「今後一切関与することはない」として、「この方針は、批判を避けたり、公の会話を遮る、もしくは正確な報道を検閲するものではありません。メディアは同公爵夫妻を報道し、また夫妻に対し良くも悪くも意見を持つ権利はありますが、虚実に基づいたものであってはならないのです」と続けている。
しかしながら夫妻は、この方針は全てのメディアに対するものではないとしており、今後も注目を必要としている問題に光を当てるべく、草の根や地方のメディア、駆け出しのジャーナリストなど世界中の報道機関に意欲的に携わって行くという。