上白石萌音「NHK短歌」出演に反響

2020/04/20 02:20 Written by Narinari.com編集部

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女優の上白石萌音(22歳)が、「NHK短歌 題『口』」(NHK Eテレ)に出演。和歌や現代短歌について語り、反響を呼んでいる。

映画「ちはやふる」シリーズに出演して和歌に縁があるという上白石に対して、歌人の寺井龍哉氏が「萌音さんが非常に和歌に詳しい役で一首一首の言葉を非常に大事にしながらうっとりと歌を読み上げるというシーンが何回かあったんですけど、それがとても印象に残ってます」と話すと、上白石は「光栄です」と頭を下げる。

選ばれた和歌について、上白石は自身の経験をもとにした感受性でそれぞれ短評を述べていくが、「がま口に 猫に扇子に つける鈴 きみとの夜に 鈴虫の鳴く」という歌について、寺井氏が「これ、ちょっと難しいと思うんですけど、がまぐちとか猫とか扇子とか大事なもの、手放したくないものに鈴をつけるんだ。鈴ってそういうものなんだ。ふと気付くと君と過ごしている、この夜に鈴虫が鳴いてるってことは君と過ごしてる。この夜も私にとって大事なものなんだなって、そのことを鈴虫が教えてくれてるっていうそういう歌かなと思います」と説明されると、「この歌、詠まれたーい!鈴虫ってのがまたいいですね、情緒があって。ああいいなー」と感想を述べた。

また恋しい人に愛の言葉を求める歌として、東直子の「電話口で おっ、て言って 前みたいに おっ、て言って 言って言ってよ」という現代短歌が紹介されると、上白石は「なんか電話の『おっ』っていいですよね。『もしもし』って。『私だけど』って言ったあとの『おっお前か』みたいな。その『おっ』っていうひと言に恥ずかしさとか照れとか愛しさとか何かいろんな言葉が詰まるような感じがして。すごい親しい人だからこそ出る言葉だなと思って、ちょっとキュンとしました」とコメント。  

そして、大伴坂上郎女の「恋ひ恋ひて 逢へる時だに 愛(うるは)しき 言尽くしてよ 長くと思はば」という和歌が現代訳されたものを上白石が朗読することとなり、上白石は「いつもあなたが恋しくて、恋しくて恋しくてたまりません。せめて、やっと逢えたときぐらい、優しい愛の言葉をいっぱい、これ以上言えない!というくらい、言ってほしいんです。これから先も、ずっと一緒にいたいって思ってくださるなら…ね」と読み上げた。

ネットでは「朝から最高の気分」「現代短歌、すごかったですね」「萌音ちゃん本当にかわいかったです」「短歌がすんなりと入ってきました」といった声が上がっている。

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