キングコング西野の絵本映画化、“王者”ディズニーに挑む

2019/12/25 10:18 Written by Narinari.com編集部

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2016年に発売され、累計42万部を突破しているキングコング・西野亮廣による大ヒット絵本「えんとつ町のプペル」が、“制作:STUDIO4℃”で映画化されることがわかった。2020年12月に公開する。

「えんとつ町のプペル」は、5000部でヒットと言われる絵本業界で42万部という驚異的な売り上げを記録し、今もなお広がりを見せている作品。緻密に表現された絵の世界観と、大人も泣ける物語の展開に、その人気はとどまることを知らず、東京タワーをはじめ日本全国各地で絵本展が開催され、今年10月にはパリ・エッフェル塔にて、日本人アーティストとして初めての絵本展が開催されるなど、世界中で人気を博している。

また、西野の故郷・兵庫県川西市には「えんとつ町のプペル美術館」の建設も進み、西野が仕掛けるプペル・プロジェクトは現在進行形で勢いを増しており、さらに2020年1月には舞台「えんとつ町のプペル」の公演も決定。そして、この一大プロジェクトの最大の目標として、西野が当初から明言していたアニメーション映画化が遂に実現する運びとなった。

絵本では描かれていない「えんとつ町の由来」や貨幣価値理論を背景に仕込み、新たに魅力的な登場人物も盛り込みながら、新しいエンターテインメント作品としてさらなるバージョンアップを仕掛けるという。

制作は、ハイクオリティな作品を世に送り続ける STUDIO4℃が手がけ、個性豊かなキャラクター達を楽しく切なく表現して壮大なプペルワールドを描き出していく。

製作総指揮・原作・脚本の西野は「2011年頃、まず最初に『えんとつ町のプペル』という物語を書いたのですが、その時から映画化を考えていました。実は全10章というとても長い物語で、誰も知らない作品をいきなり映画で公開しても、映画館に足を運んでもらうことがあまり想像できなくて、まずは3〜5章だけを絵本として出版して、皆さんに知っていただいた上で全章を映画化しよう、という順番ですね。とても長い物語ですが、映画では絵本に描かれていない全てを描いていますので、絵本を読まれた方はより楽しめると思いますし、絵本を全然読まれていない方にももちろん楽しんで頂けると思います」とコメント。

さらに「『打倒ディズニー』といろんなところで言ってはいますが、僕はディズニーが大好きで、夢を見させてくれるし、一番リスペクトしていて。だからこそ、作り手として、表現者として隅っこの方にいるような人間ですが、王者にはちゃんと挑みたいなという思いがあります。作品の中でキャラクターたちに『諦めるな』や『夢は叶う』ということを言わせているので、その張本人が挑まないことにはチグハグだなと思うので、正面から挑んで戦いたいなと思っています。ようやく思い描いていた映画が、来年のクリスマスに公開になりますので、ぜひ遊びにいらしてください」と語っている。

「映画 えんとつ町のプペル」(原作:「えんとつ町のプペル」にしのあきひろ著 幻冬社刊/東宝=吉本興業共同配給)は2020年12月公開予定。


☆絵本「えんとつ町のプペル」とは……

絵本「えんとつ町のプペル」は、西野亮廣をプロデューサーとして、イラスト・着色・デザインなど総勢33名のクリエイターによる分業体制で、4年の制作期間を経て完成したもの。予算の規模が小さい絵本業界ではリスクが大きく、誰もやったことのないこの取り組みは、「クラウドファンディング」を使って一般の方から資金を募り、想いに賛同した人々の協力によって成功を収めてきた。

また、「一人でも多くの人に」という西野のアイデアで、出版業界では異例の「全ページネット公開」を敢行。さらに話題は広がり、42万部という特大ヒットを記録している。

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