祖父母世代「運転への自信」減少、逆走・安全運転調査で

2019/10/18 12:07 Written by Narinari.com編集部

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「高速道路での高齢ドライバーによる逆走」を他人ごとにせず、「自分の家族にも起こりうること」だという意識を持つことを呼びかける「家族みんなで 無くそう逆走」プロジェクトを実施しているNEXCO東日本は、高速道路の利用が増えることが予測される秋の行楽シーズンに合わせ、高速道路での逆走や車の運転に対する意識調査を実施した。

この調査は、三世代(祖父母世代/65歳以上の男女ドライバー100名)、親世代(40・50代の男女ドライバー150名)、孫世代(18〜24歳の男女110名:免許取得3年以内のドライバー101名/教習所に通っている方9名)に実施したもの。

まず、祖父母世代に「車の運転に対する自信」をたずねると、71.0%が「車の運転に自信あり」と回答。今年2月の調査より5ポイント減少(2月は76.0%が自信ありと回答)した。また、祖父母世代の「免許返納してもよいと思う年齢」は“76.3歳”で、今年2月の調査より約3歳低下(2月は79.1歳)している。

次に、親世代に「祖父母世代と孫世代の運転、どちらが心配」かを質問。すると、親世代の40.7%が「祖父母世代の運転の方が心配」、28.0%が「同じくらい心配」、18.0%が「孫世代の方が心配」となった。また、祖父母世代に「自分の運転と孫の運転の比較」をたずねると、51.0%が「孫より車の運転は上手い」、32.0%が「孫の方が上手い」、17.0%が「同じくらい」となった。

さらに、祖父母世代が運転する車への同乗経験についてたずねると、親世代の54.0%、孫世代の65.0%(平均59.5%)が「祖父母世代の運転する車」に同乗経験があると回答。そのうち、実際に祖父母世代に「危ない・怖い」と伝えた割合は、親世代53.0%、孫世代72.0%(平均62.5%)だった。

また、「高速道路での高齢ドライバーによる逆走」について質問。三世代における“逆走”認知度は祖父母世代が一番高く98.0%、親世代94.7%、孫世代92.7%と続き、三世代とも9割を超える結果に。そこで「高速道路での高齢ドライバーによる逆走」について、「家族で話したことがある」かどうかもたずねると、こちらは祖父母世代が54.3%、親世代が57.9%、孫世代が70.4%となった。なお、親世代においては、義理の祖父母世代との「話し合ったことがない」が高くなる傾向。義理に限定すると、「話したことがある」は44.7%となった。

こうした結果に、NEXCO東日本は「親・孫世代は日常会話の中で祖父母世代の体調を心配すると同時に、加齢に伴い身体・認知機能が衰えることを伝え、祖父母世代はベテラン・ドライバーとして運転について孫世代にアドバイスしたりするなど、家族で安全運転や逆走防止について、話し合って頂きたいと思います」とコメントしている。

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