アントニオ・バンデラス、2年前の心臓発作が“転換期”

2019/08/11 10:22 Written by Narinari.com編集部

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アントニオ・バンデラスにとって、心臓発作を患ったことが、人生の転換期になったそうだ。

2017年、エクササイズ中に胸に痛みを覚えて救急搬送され、その後、心臓発作と診断されたアントニオは、自身の健康に不安を覚えたことで「心理的」に変わり、自身が俳優として「完璧な状態」であると証明することに躍起になってしまいがちだと明かしている。

アントニオは英ザ・サンデータイムズ紙のカルチャー誌に「あれが心理的なターニング・ポイントだった。心臓発作があった後は、完璧な状態の自分を見せたがるのが人間だ。それまで以上にね。『僕は、良い仕事が出来る!』ってね。だから、より面白い作品をすることにしたんだ」と語った。

また、新作「ペイン・アンド・グローリー」で、身体的に困難な状態に陥ると共に、後悔の念にかられる映画監督のサルバドール・マロを演じるアントニオは、同作品は観客の共感が得られるものだとし、「『ペイン・アンド・グローリー』? 僕たちは皆、惨めなことや素晴らしいことが一杯詰まったスーツケースと共に人生の旅を続けている。誰の人生にだって、ある人と仲直りしたり、許しを請わなければいけない時がある。言ってしまった事や、やってしまった事、また言わなかった事や、やらなかった事とかね」と続ける。

そして自身の人生に関しては正直でいたいと語る。「僕は来年60歳だ。真実のためのスペースしかない時期が人生にあるってことに気が付いたよ。僕の人生は完璧だったことなんて一度もなかった。嫌なことも色々あった。有名となった人にとって、普通の日々を取り戻すのが挑戦だ。自分の城を築きあげてしまった時点でリアリティとの接点は消える」「危険だよ。自分は特別だって考え始めるからね。人々と芸術的に繋がっているから特別ってことはないんだ。頭が変になるよ」


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