ヒュー・ジャックマンが、「X-メン」シリーズから解雇されかけていたそうだ。
16年にわたってウルヴァリンを演じ、実写作品で最も長い間マーベルのヒーローを演じた役者としてギネスブックにもその名を刻んだヒューだが、第1作の撮影中に降板されそうになっていたという。
6月7日に開催された自身のツアー「ザ・マン、ザ・ミュージック、ザ・ショー」のロンドン公演で、ヒューは妻デボラ=リー・ファーネスとの愛を含め、こう話していた。
「5週間ほど『X-メン』の撮影があったけど、今にも解雇されそうだった。明確な理由に関しては多くを話してこなかったね。製作会社のトップから昼食に招待されたんだけど、オーディションで見ることができたものが、カメラの前では見られなかったので心配になっていると言われた。彼曰く、ランプカバーで光が覆いかぶさっているみたいだって」
「で、翌日は監督に呼ばれて、ランプカバーの件も含めて全く同じことを言われた。だから、彼らが話している間、パニックになったんだ。これは解雇の前にする話だなって。今に至るまで、僕のキャリア最大の分岐点だったね」
「それで家に帰って、妻に愚痴をこぼしたんだ。彼女は1時間近く僕の話を辛抱強く聞いてくれた。で、僕の肩に手を当て、『あなたは自分のことを信じていると思う。他人の考えていることを心配し過ぎよ。初心に帰って、役に集中して、自分の直感を信じること。そうやってきたんだから』って言ってくれたんだ。彼女は正しかった。僕にとって、それこそ愛だね。自分自身を信じられない時でも、信じてくれる人なんだから。それから、このショーは、デボラと子供たちに捧げるよ」