「家、ついて行って」カメ止め!拒絶する男が話題

2019/03/16 02:57 Written by Narinari.com編集部

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3月13日放送のバラエティ番組「家、ついて行ってイイですか?」(テレビ東京系)に出演した“「カメ止め!」拒絶する男”が話題を呼んでいる。

番組はこの日、「衝撃の練馬!人生逆転&ヤラセ疑惑SP」と題して放送。番組スタッフが東京・飯田橋で声をかけたのは、映像ディレクターをしているという29歳の男性、アベラヒデノブさんだった。

大阪芸術大学の“映像を撮る学科”出身のアベラさんは、自主制作映画の監督やCMのディレクションなどを行っており、過去には大学の卒業制作作品「死にたすぎるハダカ」が、カナダ・モントリオールで開催されたファンタジア国際映画祭2012長編コンペティション部門で上映されたり、福井映画祭2012で長編部門グランプリを獲得したこともあるという。この作品はクランクインの1週間前に主演に決まっていた俳優が「こんなおもんない映画出れるか」と急に降板。そのため、アベラさんが主演を務めることになり、そこから俳優としても活動するようになったそうだ。

そんな映画の話から、昨年の大ヒット映画「カメラを止めるな!」の話題になったが、スタッフの「観ました?」との問いかけに、「観てないです」と答えたアベラさん。実はアベラさん、同作の上田慎一郎監督と面識があり、「過去ですよ。かつてちょっと……どっちの企画がおもろいねん、みたいな企画で。おもろいほうが映画撮れるみたいな企画があったときに上田監督と……張り合ったことがあります。コンペみたいな」と語り始めた。

そのコンペでは「僕が勝った」そうだが、「上田監督にその時だけ勝って、結果いま、蓋開けたら『カメラを止めるな!』で突き放されたのは……ねぇ」と寂しそうに語るアベラさん、スタッフの「観に行かなかった?」との再度の問いかけに「悔しくて、みんな言うし、絶対面白いんやろなと思った上で、観に行ったら僕もう立ち直れないんちゃうかなと思って、行けなかったですね……」と、複雑な胸の内を吐露した。

ちなみに、コンペでのアベラさんの作品は「ファイナル・デッド・バースデー」という、「八方美人の女の子が、自分の誕生日会で公開処刑される」話。一方の上田監督の作品は「聞いたのは『ちんちんが家出する話』」だそうで、アベラさんは「めちゃめちゃファンタジーやん!」とツッコミを入れた。

また、アベラさんは俳優として、かつて映画評論家の松崎健夫氏に「今後注目する俳優」5人(村上虹郎、菅田将暉、池松壮亮、柳楽優弥、アベラヒデノブ)の1人に選んでもらったことがあるそうで、「僕以外、全員活躍してる。5分の4活躍してる。一人、アベラヒデノブだけが、誰だコイツって状態」と自虐気味に語るシーンも(※番組中では映画「SR サイタマノラッパー」にラップをする修行僧の役で出演していることも紹介された)。  

ただ、そんなアベラさん、ウィキペディアのページも存在しており、そこには「園子温監督の映画で主演」という情報も。その作品「うふふん下北沢」は、「こじらせてる主人公の男が、スタッフ・キャスト全員女だけを集めて映画を撮る。ぴあフィルムフェスティバルでグランプリ獲ったら全員抱かせろ」という作品で、映画の中の映画、劇中映画をアベラさんが監督したのだという。その劇中映画は脚本の前半を園子温監督が、後半の続きをアベラさんが書いたそうで、「泣くほど嬉しい」「園さんの続き書けるなんて、生涯ないじゃないですか」と嬉しそうに語った。

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この収録から半年後、先日の「カメラを止めるな!」のテレビ初放映当日に、番組スタッフが再びアベラさんのもとへ。アベラさんは、あれだけ拒否していた同作をテレビで観たそうで、「いや〜面白いですね。やっぱりめちゃくちゃ面白い。面白かったなー……面白いっすね……」「ポンっていうシーンがありましたね。面白いですね、あれ。もう1回見たいですもんね、やっぱり」「面白いだけじゃなくて元気出ますしね」「いやー、悔しいですもん、そりゃ。自分の撮ったもので面白いって言われたい」など、感想が止まらない様子だった。

なお、同番組がこの日「衝撃の練馬!人生逆転&ヤラセ疑惑SP」と題していたのは、アベラさんが実は、テレビ東京の「ドラマ25」枠で現在放送されている「日本ボロ宿紀行」(出演:深川麻衣、高橋和也)で2話分監督することが決まっていたため。その話が出た際には「番宣ヤラセ疑惑」のテロップも出されたが、飯田橋の駅で声をかけたのも、家まで行っていろいろな話を聞いたのも、すべて「ガチです」とのことだ。


☆放送終了後には上田監督とTwitterでやり取りも

番組終了後、「カメラを止めるな!」の上田監督は自身のTwitterで「アベラさん、観てましたよー!!アベラさんの胸の中で燃える炎のルーツを知って胸が熱くなりました。新作の脚本にいきづまって、もがいてたけど元気出てきた。あ、チンチンが家出する話もいつか撮るぞっ」とツイート。

アベラさんもこれに「上田監督、なんかあの日は酔っ払ってて本当にすみませんでした 伝えられなかったのですが… #カメラを止めるな 泣き笑いで、おかしくなりそうなくらい、大好きでした ただ、悔しくて悔しくて…笑 下半身の家出ストーリーも楽しみにしてます! いつかご一緒できますよう ありがとうございました!」とコメントした。

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