ディズニー社の上層部は、「スター・ウォーズ」シリーズの新作映画をストリーミング配信で初公開したくないようだ。
ネットフリックスを彷彿させる独自のストリーミング事業「Disney+」を開始し、ディズニー作品はもちろん、すでに公開されているマーベル・シネマティック・ユニバース作や「スター・ウォーズ」シリーズを全配信する予定の同社だが、新作の初公開場所としてそのプラットフォームを使用するつもりはないという。
ボブ・アイガーCEOはバロンズ紙に次のように話している。
「ほぼ1本につき1億ドル(約109億円)以上もの予算をかけているわけですから、それほどの作品をこのサービスに向けて作るつもりはありません」
「エピソード毎のビジネスであるテレビシリーズなどに投資するつもりであり、少し高額な予算の映画を作る予定もありますが、それほどのものではありません」
「このプラットフォームに向けて『スター・ウォーズ』の映画を作ることはないでしょう。週末に人々が出かけて2億ドル(約218億円)もの成績を出すような映画であり、それに伴う話題性も価値を高めます。それが我々は好きなのです。そして最終的にはそうした映画もこのサービスで配信されることになるのです」
「Disney+」で超大作映画が初公開されることはないものの、昨年には「スター・ウォーズ」の世界を舞台にした新たな番組がジョン・ファヴロー脚本兼製作により配信予定であることが発表されていた。スピンオフシリーズとなる「ザ・マンダロリアン」は、帝国の崩壊後とファースト・オーダーの出現の間を舞台に、賞金稼ぎのボバ・フェットやその父ジャンゴ・フェットなどで知られるマンダロリアンの孤高の銃戦士の姿が描かれる。